【G大阪】ACL2出場につなげる4位フィニッシュへ 中谷進之介「上向いたまま終われるよう」
ガンバ大阪は4日、大阪・吹田市内の練習場で公開練習を行い、リーグ最終節のサンフレッチェ広島戦(8日、パナスタ)に向けて調整した。 この日のトレーニングでは鳥かごやポゼッション、ゲーム形式のメニューを消化。ダニエル・ポヤトス監督(46)が広島の動きを想定して、身ぶり手ぶりで指導する場面も見られた。 勝ち点63の4位のG大阪は、最終節でアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)の出場権獲得を目指す。3位FC町田ゼルビアとは勝ち点3差だが、得失点差が10差があるため、4位を守ることが現実的な目標に。DF中谷進之介(28)は「天皇杯優勝を逃してしまったので、何とか4位に入ってACL2には行きたい。勝って気持ち良く終わりたい」と今季最終戦での勝利に意欲を見せた。 11月23日の天皇杯決勝ではヴィッセル神戸に惜敗したG大阪だが、30日のアルビレックス新潟とのリーグ戦では、相手を11試合ぶり無失点に抑えて、勝ち点3を獲得。崩れることなく結果を出し、この最終節に良い形でつなげた。だからこそ、中谷はこの試合も良い形で終えることを重要視する。「夏場は苦しかったけど、みんなで耐えながら調子が上向いてきた。最後上向いたまま終われるように頑張りたい」。来季につなげるためにも、勝って4位フィニッシュすることを求めた。 優勝が懸かる広島との対戦に、中谷は強い思いを持って臨む。「今年やった相手では広島が確実に1番強かった。広島は攻撃にすごく力があるチームだと思うし、複数得点を何回も取っている。そこを相手にしっかり守りたいし、自分のやるべきことをやりたい」。今季プレシーズンマッチ、リーグ、天皇杯で3度対戦して2勝1分けと好結果を残してはいるが、確かな力を持つ相手を警戒した。 名古屋グランパスでプレーした昨季は、アウェーの地で神戸の優勝を目の当たりにした。「真剣勝負をして負けた悔しさと、シャーレを掲げられた悔しさがあった」。ホームで戦うこの試合で、同じ光景を見せられるわけにはいかない。自分たちが笑顔でシーズンを終えるために全力を尽くす覚悟で戦う。 広島戦でフル出場を果たせば、中谷自身20年以来となるフルタイム出場を達成する。今季J1のフィールドプレーヤーでは唯一の記録を達成する試合では、チームと自身の今季集大成となるパフォーマンスで白星をつかむ。【永田淳】