FIRE経験者が教える「退職後も幸せな人」に共通する“4つのもの”…お金、健康、友達、あと1つは?
● 大人だからこそ、もっと遊ぼう 受験戦争の真っただ中にいる子どもたちに「子どものうちぐらい、もっと遊んだらいいのに」と思ったことはありませんか。ですが、本当は子どもだけではなく大人ももっと遊んでいいんです。いや、日々頑張っているのですから、むしろ大人のほうが遊ぶべきだとも思います。しかし、大人になるとなぜか「遊ぶこと」に対して急に心理的ブロックがかかるのです。 「もういい歳して、遊びだなんて……」 「そんなに遊んでたら、家族や同僚になんて言われるか……」 「仕事が忙しくて、時間がなくて……」 「周りも忙しいのに、遊ぶなんて申し訳ない」 「お金もかかるし……」 「何をして遊んでいいか、分からない」 こうした気持ちもあると思いますが、実際、そんなにお金をかけなくても楽しめることはたくさんあります。定年後はタイムリッチになるわけですから、今までの仕事へのスタンスと同様に、一度真剣に『遊び』に対しても向き合ってみてほしいと思います。 使い古された言葉ですが、今が一番若く、今が一番元気なのです。これからもっと体力がなくなってきますし、膝や腰も痛くなりますし、目や耳や脳も衰えてきます。人生100年時代といいますが、私も92歳の祖母を見ていると、元気なうちに、目が見えるうちに、毎週医者に行かないと生命が維持できない体にならないうちに、自分の好きなように人生を楽しむことの大切さを切に感じます。 今、自由に体が動いて遊べるうちに、真剣に遊んでください。とにかく人生を楽しんで笑顔になり、幸せになりましょう! ● 趣味は、定年後、タイムリッチな人のためにある とはいえ、中には「今まで頑張りすぎて、会社以外の人間関係がゼロ。趣味なんかない」というケースもあるかもしれません。しかし、今からでもまったく遅くありません。早期退職した私の友人たちは、次のように好きなことをして遊んでいますし、その交流の中で新たな友人関係を作り出しています。 ・自分が興味のあるコミュニティに入って、意見交換し合う ・大学時代にやっていた卓球を再度始めた ・退職後から麻雀を学んで、麻雀好きな友人たちと卓を囲んでいる ・退職後に友人たちとバンドを組み、ギターを練習している ・平日の昼間からみんなで集まってボードゲームやマダミスなどをたしなんでいる ・サウナ好きの友達たちと昼間からサウナに行き、その後ビールを飲んで語りあう こうした趣味やコミュニティというのは、タイムリッチな人のためにあるもの。しかも、その趣味を楽しむために大きな金銭的負担がかかるものでもありません。 あと数年したら時間ができることを見越して、今のうちに経験したことのない趣味など、もっともっといろんなことにチャレンジしておいてください。それが定年を迎えるにあたり、大切な準備につながります。 そして定年退職したそのときに、すぐに新たな環境で人生を再スタートできるよう、今のうちから計画的に人生を楽しんでいきましょう!
寺澤伸洋