FIRE経験者が教える「退職後も幸せな人」に共通する“4つのもの”…お金、健康、友達、あと1つは?
● 私が退職前に考えた「お金のこと」 会社を退職するにあたり、まず一番に頭に浮かんだのは、もちろんお金の不安でした。しかし、せっかく会社から離れるのであれば、もう給料に縛られずに自由と収入を両立したく、次のような強い思いを持っていました。 「まだ学生の子どももいるし、今後の人生が盤石というような貯金額とはいえないので、ある程度のお金は稼ぎ続けたい」「しかし、会社からの給料に依存せず、自分の好きなことで稼いで生きていきたい」 特にこの「会社に依存しない」というのは大きなポイントです。どこかに雇われてしまうと、毎月安定的に給与が振り込まれるものの、少なくとも週5日、1日8時間は会社に拘束されることになります。通勤時間や残業時間を考慮すると、その時間はさらに増えてしまうことでしょう。 私たちはもう会社で十分仕事をしてきました。そこからようやく抜け出せたというのに、残された人生の大切な時間を「給与を得るため」に再度再就職や再雇用という形で会社に捧げようとするのは少しもったいないと思いませんか。そこで、まずは自分の好きなことで、自分の力で稼いでいけないかと考えてみたのです。 結果、私は本を執筆して出版したり講演をしたりすることで新たな収益源を得ました。私のまわりのFIRE経験者を見ていると、株式の配当金を積み上げてきた人、不動産を所有して毎月家賃収入が入ってくる人、YouTubeで広告収入が入ってくる人など、本当に多様な形で収益を得ています。 それは上手くいった人の話だろうと思われるかもしれません。しかし彼らはみな「会社には雇われたくない」「自分の時間を大切にしたい」という思いのもと、0から早期退職を目指してコツコツと数年間頑張ってきた結果、今に至っています。そして彼らと同様に、あなたにも定年退職までまだ何年もあります。今からそれだけの期間、新たな収益源を得るための努力をすれば、定年退職を迎える際には形になっているはずですから、会社員として給与をもらえている間に、新しい取り組みにチャレンジしてみて下さい。