両親がいまさら「仏壇を購入しよう」と言っています。「仏壇は高い」と聞きますが、具体的な金額はどれくらいですか?
仏壇とは、信仰の中心となるご本尊やご先祖様をまつる場所を家の中に持ち込むために作られた、小さなお寺のようなものです。そのため、人によっては立派な仏壇を自宅に置きたいと考える方もいるでしょう。 しかし、大きな仏壇や装飾にこだわった仏壇は、値段が高い傾向にあります。こちらでは仏壇の種類と価格の違いを紹介するとともに、仏壇以外の方法で故人をしのぶ方法を紹介します。
仏壇の種類と価格
仏壇とひと口にいってもさまざまな種類があり、サイズによっても価格が異なります。仏壇の購入費用を抑えたいと考えている方は、それぞれの違いをチェックしましょう。仏壇公正取引協議会の内容を基に、仏壇の種類をご紹介します。 ■金仏壇 金仏壇とは、表面を黒の漆などで塗り、内部に金箔(きんぱく)粉などが施された仏壇のことをいうようです。素材には、ひのきや松、杉、ケヤキなどの高級木材を使用します。 ※出典:仏壇公正取引協議会「金仏壇の品質表示と原産国表示」 内側の金箔は極楽浄土を表現しているといわれており、価格は高めで豪華な仕上がりが特徴です。 楽天市場を参考に価格を見てみると、自宅に設置できるくらいのサイズで一番価格が安いものは4万2800円から、高いものだと1408万円の品もあります。 ■唐木仏壇 唐木仏壇とは、主に黒檀や紫檀、鉄刀木などの木材や、ケヤキ、屋久杉などが使われている仏壇のことをいいます。 ※出典:仏壇公正取引協議会「唐木仏壇の品質表示と原産国表示」 屋久杉を使用した仏壇などは金箔を使用した金仏壇より高価なものになるため、木材自体の価格とその工法によって価格が大幅に変動するのが特徴です。 楽天市場を参考に価格を見てみると、自宅に設置できるくらいのサイズで一番価格が安いものは2万800円から、高いものだと2580万円の品もあります。
仏壇の価格を決める4つの要素
仏壇の価格を決める要素には、産地や使用する素材、デザインや工法などがあります。 まず、現在作られている仏壇の多くは、中国や韓国、インドネシアなど東南アジアで生産されているようです。日本国内にも、静岡県や徳島県、鹿児島県、広島県などの産地がありますが、品質の良さは価格に反映されるといえます。 仏壇の種類の中で述べたように、仏壇の価格は木材の種類によっても異なります。また、塗装の種類でも変わるので、塗料や仕上がりも確認するといいでしょう。 金仏壇の形状や造りは宗派によって異なります。一方、唐木仏壇は比較的シンプルなデザインが多く、あまり大きな違いはありません。どちらの場合も、直線的なデザインよりも曲線を用いたデザインが多いと、作り手の技術や手間が多くなるため、仏壇の価格が上がります。 仏壇を作る際の工法も費用に関係します。芯材に木目調の柄をプリントしたシートを張り合わせたプリント調は、量産できる仏壇のため比較的安価で購入可能です。