「替玉もしくは味玉が無料」「価格も良心的!」 博多らーめん由丸「930円朝ラー」のお得さにグッとくる朝
そうなんです。「博多らーめん由丸」は、オリジナルのたれでアクセントとか、極細麺とか極厚チャーシューとか、そういう「うちの店ならではの個性」をあえて出していません。多くの人がイメージする博多ラーメンの最大公約数を、ラーメン鉢に体現したという感じ。 麺もスープもチャーシューも味玉もすべての要素がバランス良くきちんとおいしい。 チャーシューは脂身がジューシーだし、きくらげの食感はシャキシャキだし、味玉は黄身がとろとろでしっかり味が染み込んでいて、ひとつひとつが全部及第点以上なうえに、はやり廃りのない味をいつも提供してくれているのは嬉しい限りです。
■替玉でお腹いっぱい、110円以上の満足感 スープをなるべく飲まないようにして、麺と具材をたいらげ、替玉を注文します。カウンターごしにスタッフに声をかけて1分ほどで持ってきてもらえました。小鉢に盛られた替玉の中央には青ネギが添えられています。 ここからは時間との勝負です。麺がくっついてしまう前に、卓上調味料の替玉タレをかけてほぐしてから、スープにドボンと落として、お箸で全体を馴染ませ、トッピングで紅生姜を添えました。
替玉した2杯目は、1杯目とはまた違ったおいしさ。ちょっと冷めたスープと替玉タレが混じり合って塩気の角が立ち、油っぽさがひっこみ(若干)スッキリした味わいに変化。具なしのため、麺の味をよりしっかりと確認することができます。 後半は、卓上調味料の味変を楽しむフェーズへ。フライドガーリックやすりゴマを入れて香ばしさを、ラー油を垂らして辛味を、お酢ならさっぱり感をプラスできます。より実験的に、自分好みに味に仕上げていくうちに、ラーメン鉢はからっぽに。
お腹いっぱい、大満足の昼ごはんを兼ねた、遅めの朝ごはんとなりました。 ■回転率が上がる魅力的な施策 今回訪問したのは平日の午前11時30分。この日も朝からそこそこの繁盛っぷりで、40席ほどある店内には、すでに10人以上が着座し、ラーメンをすすっていました。その全員が男性で、早めの昼ごはんを食べているワイシャツ姿と、夜勤明けか休日らしきカジュアルウェアが半々です。 カウンター席では1人客が黙々と、テーブル席では2人連れのサラリーマンがしゃべりながら食べています。なかには、ビールをひっかけながらラーメンという猛者も交じってはいるものの、長居する人はほぼおらず、食べ終わったら即出ていくというタッチアンドゴースタイルの人ばかりです。