住宅街の町焼鳥なのに、ツウも驚く自然派ワインを満喫できる店を発見!
ラーメン✕ちょい熟白ワイン
鳥雅では〆も何種類か用意されている。おすすめはシンプルな「ラーメン」。鶏ガラでだしを取って醤油で味付けし、九条ネギをたっぷりのせて、うずらの卵となるとで完成。「〆なのであっさり味のラーメンです」と井上さん。東京らしいラーメンにどっさり九条ネギがのっており、香りよくさっぱりいただけるのがうれしい。
ラーメンにおすすめの白ワインは、熟成したリースリング。「熟成によって蜜のようなニュアンスが出ており、さらにナッツのような香りが混じるワインです。最後にいいワインで締めるのには最高です」と井上さん。〆のあとに上質な白ワインという提案を、ぜひ試してみてほしい。
井上さんの「私が恋した自然派ワイン」
井上さんが恋した自然派ワインは、北海道でワイン造りをするKondoヴィンヤードの一本。
「Kondoヴィンヤードは北海道の空知の厳しい環境の中でワイン造りをされているワイナリーです。ワインに惚れ込んでここ3年くらいワイナリーや畑に通わせてもらっています。近藤さんは挑戦される人でもあり、こちらはクヴェヴリという甕で造られたオレンジワインです。生産本数が限られていて、かなり貴重な一本なので、実はまだ飲んだことがありません。ただすごいワインであることは間違いないので、イベントのときなどにお客さんと味わってみたいですね」
手頃なワインとツウ向けワインを両方用意
鳥雅では、自然派ワインを飲んでみたい人向けのものと、ツウ向けのワインがリーズナブルな価格で提供されている。これから飲みたい人に向けては手頃な価格ながらクリーンで素直なワイン、ツウ向けには人気の高い希少なワインも揃えられている。フランスやイタリアの自然派ワインのほか、日本ワインの発掘にも熱心。知る人ぞ知る期待の生産者のワインがセレクトされている。グラスワインはバッグインボックスが2種類(赤・白各750円)、そのほかにボトルワイン(4,500~9,800円)が約40種類、用意されている。
古民家風の内観にも注目
焼鳥と創作料理、自然派ワインが魅力の鳥雅だが、実は内観のおもしろさも注目ポイント。オープンに当たっては一度スケルトンにしてから古民家風の内観にされており、扉や複数の欄間は井上さんが集めてきたもの。入口の扉は明治初期のもので、その意匠には歴史の風格が感じられる。