学歴差別発言の市長に、またも不信任決議案か?別の市議が提案の意向 市長の資質巡り、混乱続く
上越市議会の宮越馨市議(無所属)は11月26日、議会運営委員会で、12月4日開会の12月定例会に、中川幹太市長に対する不信任決議案を提案する意向を示した。市長の高卒者に対する不適切発言などを受けたもので、提案されれば市議会として市長に対する不信任決議案の採決は9月定例会に続き2回目。前回は賛成少数で否決されており、今回可決されるかは不透明だ。 【表】中川幹太市長の不適切発言10件の一覧を見る 元市長の宮越市議は議運で「議会の審議状況を見て不信任決議案を提出しようと思っている」と発言。終了後、報道陣の取材に対し、市長の不適切発言などを念頭に「市長の振る舞いを見ていると資質に疑義がある」と話した。提案のタイミングなどは今後検討するという。 地方自治法によると、不信任決議案は議員の3分の2以上が採決に出席し、4分の3以上が賛成すると成立する。成立後、決議の通知を受けた市長は10日以内に議会を解散できる。解散しない場合は失職となるほか、解散後初の議会で議員の3分の2以上が採決に出席し、過半数が決議案に賛成すると失職する。 市長への不信任決議案を巡っては、 9月定例会で宮越氏とは別の無所属市議が提出し、賛成少数で否決されている。12月定例会でも可決へのハードルは高いとみられる。 宮越氏の意向について、市長は26日の定例記者会見で「議会と議員の判断だ」と述べるにとどめた。