ドクターイエロー、白山に トレインパークで25年春から常設展示
JR西日本が所有する新幹線の点検用車両で、鮮やかな黄色が特徴的な「ドクターイエロー」が白山市立高速鉄道ビジターセンター(愛称・トレインパーク白山)に常設展示されることになった。運行本数の少なさから、見ると幸せになれる「幸せの黄色い新幹線」と親しまれる全国区の人気車両で、来年5月ごろ、正面の広場にお目見えする。 市によると、白山入りする車両は1979(昭和54)年製造された「T3編成」と呼ばれる旧タイプで、丸みを帯びた正面の「顔」が特徴。2005年の引退後は、JR東海のリニア・鉄道館(名古屋市)で展示されている。 市は展示に向けた広場の工事や車両を留め置くレールの敷設などに充てるため、事業費1千万円を12月補正予算案に盛り込む。 北陸新幹線敦賀延伸に合わせて3月、白山総合車両所の隣接地にオープンしたトレインパークは24日までの来場者数が18万2711人と好調で、年間目標の18万人を既に上回っている。 市の担当者は「白山に来れば、いつでも『幸せの新幹線』を見ることができるのは大きな魅力だ」と期待している。