2019年登場の日産「ジューク“冒険仕様”」が凄かった! どんな道でも「走破可能」!? 斬新「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」が「タイヤの代わり」に装着した“モノ”とは
タイヤの代わりに「すごいアシ」を装着!?
2025年1月10日から12日までの3日間、世界最大級のカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」が開催されます。今回で43回目となりますが、過去にもさまざまなカスタムモデルが登場し話題を集めました。 そんな過去の出展車両のなかから、2019年の東京オートサロンに参考出品された日産「JUKE Personalization Adventure Concept(ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト)」について紹介します。 【画像】超カッコいい! 日産「ジューク“冒険仕様”」を画像で見る(30枚以上)
日本では、2019年末に生産終了となってしまった日産のコンパクトSUV、ジューク。 ただその直前、日産はジュークにダイナミックなカスタムを施したジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプトを発表していました。 その最大の特徴は、巨大なオーバーフェンダーと、4基のクローラー(キャタピラー)です。 災害時などに救護活動をするレスキューで活躍できることを想定したものだそうで、クローラーが跳ね上げる岩や砂からボディを守るよう、巨大なオーバーフェンダーも装着しています。 また、マットホワイト&マットブラックの2トーンカラーに、鮮やかなフローセントグリーンのアクセントカラーを、フロントバンパーやサイドシル、サイドミラーカバー、クローラー部分へ配するなど、カラーリングも個性的。 ベースのジュークのデザインを極力保ったまま、フロントグリルやフォグランプへメッシュガードが追加されていたり、ボディサイドには「19(ジューク)」のナンバリングも追加するなど、実用的な部分だけでなく、遊び心も感じられるモデルに仕上がっていたことは印象的でした。 ジュークには当時、サイドミラーやアウタードアノブといったエクステリアパーツへの特別専用カラーや、フードとバックドアに引かれたスポーツストライプ(ディーラーオプション)などの内外装をカラーコーディネイトできる「パーソナライズパッケージ」という特別仕様車が設定されていました。 ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプトは、このパーソナライズの限界を突破してカスタムの可能性を示し、ジュークの知名度を上げて拡販したい、という日産の狙いがあったのかもしれません。 ただでさえキャラの濃いジュークに、やりすぎとも思えるほどのカスタムが施されたことで、目立つことには成功しましたが、日産の狙い通りにはならなかったのでしょう。 その年の年末をもって、日本向けのジュークは生産終了となりました。 ※ ※ ※ 欧州市場では2代目ジュークが現在(2024年11月)も販売されていますが、そろそろフルモデルチェンジも近いとされています。 コンパクトで走りがよく、デザインが超個性的なジュークは、似たようなSUVばかりが並ぶいまこそ、日本市場に欲しいモデル。 はたして来年の東京オートサロン2025、あるいは秋の「ジャパンモビリティショー2025」で次期ジュークの続報を聞くことができるか、今後が非常に楽しみです。
くるまのニュースライター 河馬 兎