築40年、北欧雑貨屋の「美しい台所」。食器のためにカスタマイズした世界にひとつの空間
ものが多くても、きれいですっきりと使いやすい台所にするための工夫を紹介します。北欧雑貨店「SPOONFUL」のオーナーのおさだゆかりさんは、買いつけてきたたくさんの器を、いかに美しく収納するかを考えていました。埋もれさせず、すべてに目が届くアイデアが満載です。 【間取り図】築40年のマンション・約4畳の台所
大好きな北欧雑貨が主役の台所
「とにかくものが多いんです」と笑顔で話すおさださん。仕事柄、台所にはたくさんの器や道具、雑貨がありますが、すべてが整然と、秩序正しく収まっています。 「どうしたらコンパクトな台所に最大限収納できるかを考え、収納力のある壁づけのオープン棚とカウンターをオーダーしました。オープン棚には清潔感のあるガラスの器など、並んでも涼やかなものや形がかわいいものを。なにを置くかをあらかじめ決め、棚板の位置まで計算しました。一方で木の器や陶磁器は引き出しへ。見せるものと隠すものを明確に分けています」(おさださん、以下全て) さらにカウンターの正面にはディスプレーコーナーを。 「ここは遊びのコーナー。台所全体は白で統一していますが、ここにはイエローなどの雑貨を置いて、差し色に。北欧のスタイルに学んだ、気分が明るくなるエッセンスです」 どこから見ても好きなものが美しく並んだ台所は、居心地のよさも別格です。
台所周りも北欧のものをチョイス
バスケットや組み木の鍋敷きも北欧の工芸品。普段はダイニングの壁にかけて飾り、使うときは手を伸ばします。 「世界でいちばん好き」という、スウェーデンにある「ローゼンダール トレードゴード」というカフェの調味料のビン。使い終わっても塩などを入れて再利用。
ものは用途別に集め素材別に分類するとすっきり
ゴチャつきがちなカトラリー類は来客用と普段使い用に分け、来客用は古いフタつき缶に。必要なときに缶ごとさっと取り出せるようにしています。 引き出しの中も木のボウル、白い磁器…といったふうに素材別に分類して収納。スタッキングできる器を選ぶのも、きれいに収めるコツ。 トレーを使うと、上に置いたものがひとかたまりになるので、すっきりと見える効果が。白樺のトレーには、茶葉などのお茶グッズを。 コーヒーカップやピッチャーなど、ティータイムに使うものを入れた引き出し。同じシーンで使うものをまとめ、作業にもムダなし。 コンロに平行してカウンターを置いたI型の台所。一段高くなっていて、ダイニングからは作業台のこまごまとしたものが隠せる。