「1年で最も苦しい9月相場」が終わるのはもうすぐだ
今年の同レースは9月14日(土)に開催され、1番人気を分け合ったヤンブリューゲルがイリノイをクビ差で下し、ほぼ本命サイドで決着した。そして格言では、5月に売った投資家はこの9月16日の本日(月曜日)から買い体制に入ることになる。 セル・イン・メイの5月からの日経平均株価の解説は前回の「1年で最悪の9月」に日本株を買ってもいいのか」(9月2日配信)でも書いたが、その後の展開を加えると、8月5日(3万1458円)の一番底のあと、9月11日(3万5619円)で二番底を形成したように見える。
しかし、この見方には反対意見も多い。その第一は、二番底に対する疑問だ。 一番底からの戻り高値である9月2日の3万8700円まで、立ち合い日数19日で7242円の上昇だった。これは値幅や日柄(日数)で見ると十分な上げで一番底を確定させた。 だが、その後の7連続安で作られた二番底(暫定)まで3080円安と、下げ幅はともかく、二番底からの戻りが12日の1213円高だけだからだ。13日は俗にメジャーSQ(特別精算指数)と呼ばれる、先物とオプションの両方の精算がある3・6・9・12月の「第2金曜日の算出日」で、それに伴うSQ絡みの事情でつけた「1日だけの1213円高ではないか」という見方だ。
確かに、13日の日経平均のSQ値は3万6906円で、当日の日経平均はこの値を超えられず「幻のSQ」となった(ネガティブ指標)。 また、7月の8連続安のあとは8月5日の史上最大の下げに見舞われたように、大きな連続安のあとに本震や余震といった大きな揺れがくるケースが多い。9月の7連続安のあとの大きな揺れはまだ出ていない。 また、13日の日経平均の移動平均線との乖離率を見ると、25日が-1.99%、75日が-4.71%、200日が-2.59%である。この状況は短期・中期・長期の五月雨的な売りが出やすい位置で、ドル円相場のレベル(例えば1ドル=140円よりも円高)や、売り方の仕掛け次第で、売り崩される可能性もある。