箱根駅伝 青学大、駒大、国学院大が火花 青学大・原監督、8度目Vへ「普通に走れば独走する」
来年1月2、3日の「第101回東京箱根間往復大学駅伝競走」(往路107・5キロ、復路109・6キロ)に出場する21チームのエントリー選手各16人が10日、発表された。記者会見と監督によるトークバトルが東京都内で行われ、2連覇を狙う青学大、前回総合2位の駒大、今季の出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した国学院大の〝3強〟が火花を散らした。10区間のエントリー選手は29日に決まる。 箱根駅伝まで約3週間。各チーム一歩も譲らず、強力な選手を並べた。鎬を削る青学大、駒大、国学院大の〝3強〟が火花を散らした。 青学大の原晋監督(57)が先陣を切った。恒例の作戦名として「あいたいね大作戦」と発表。愛と「優勝して憧れの人に会う」ことと「ファンなどに大手町で笑顔で会いたい」との意を込めた。「普通に走れば独走する」と8度目の頂点へ自信満々だ。 駒大の藤田敦史監督(48)は「次の一手が打てるオーダーで優勝を狙う」とリベンジを誓う。前回は先行逃げ切りを目指したが3区で首位陥落し「そこで勝つ芽を摘まれてしまった」。故障で今季駅伝未出走の佐藤圭汰(3年)も復帰に向けて順調。「区間配置は全体を見ていく」と気を引き締めた。 国学院大の前田康弘監督(46)は「過去最強のチーム」で史上6校目の大学三大駅伝3冠に突き進む。苦手の山区間も「めどが立った」といい、「復路で勝負する人材がある」と後半勝負をにらむ。 トークバトルでは腹の探り合いだ。前田監督は「5区平林で攻める」やなどとかく乱。藤田監督が「前回は予想されやすかったが、今年の方がバリエーションが多く組める」と胸を張ると、原監督は「1区桑田、2区篠原、3区佐藤か谷中? 上り山川、下り伊藤、7区帰山。この3つは当たるな」とにやり。駒大時代からの付き合いの前田監督は「長い付き合いなのでわかるが篠原君が2区。これは結構正解」と笑顔で闘志を燃やした。(川並温美)