EXILEの“末っ子”が歩んできた18年。TAKAHIRO「後輩のパフォーマンスでお父さんみたいな気分になる…」
後輩パフォーマーたちの成長を見守るお父さんの気分
――「LDH LIVE-EXPO 2024」でのステージはいかがでしたか。 EXPOで久しぶりにスタジアムのステージに立った時に、「EXILE LIVE TOUR 2010 FANTASY」というスタジアムツアーを思い出しました。ありがたいことに、当時、時代の熱狂の渦のなかに自分が居れたんだなと思うと、1回きりの人生で本当にいい経験をさせてもらっていると思います。 ――「FANTASY」は2010年のEXILEのツアーですね。 そうです。ただ先日スタジアムのステージに立った時も、「ああ懐かしい」という感覚があって。またこうやって再びスタジアムのステージに立てるのだから、継続は力なり、長く踏ん張っているといいことがあるなと思っています。 ――スタジアムのステージを通じていろいろな思いが湧き上がったのですね。 デビュー間もない後輩たちも、スタジアムを見ながら「うわあ!」とワクワクしていて。彼らが一生懸命パフォーマンスしているのを見ると、ちょっとお父さんみたいな気分になるというか(笑)。後輩たちも「FANTASY」の時はEXPG(EXILEが主宰するダンススクール)の生徒としてステージで旗をもっていましたとか、会場に見に来ていましたとか、それぞれみんな違う、いろんな角度からの思い出があるんです。 最近よく、EXILEはもう「みんなのもの」になってきているな、と感じるんです。過去の栄光にすがることはまったくないけれど、僕らのいい思い出と共にみなさんの人生の思い出にもなっているという自負と責任を感じながら、これからも歌っていこう、と最近強く思っています。 ――TAKAHIROさんにとってEXILEが“公共”のような存在になっているのですね。 そうなんですよ。この感覚がとても大きなテーマになっています。2025年は久しぶりにEXILEとして、アリーナツアーを回らせていただくことになりました。今回のツアーでは、これまでのEXILEの王道曲を余すことなく披露するだけでなく、「みんなで一緒に歌おう」というテーマがあります。ファンのみなさんとの一体感を重視したライブにしたいと考えています。 ――アリーナツアーの企画も進めていると。 全公演で少しずつ違う内容を見せる予定です。毎回新しいものを取り入れるので、すべての公演に来てもらっても飽きないくらいの企画です。“人生を謳歌する時間”をみんなで共有したいという思いが詰まっています。また、公演ごとに参加するメンバーが少しずつ変わる形になる可能性も多いにあります。僕たち“お兄さんメンバー”がしっかり矢面に立って、ツアー全体を支えながら力強く進めていきたい。それぞれの公演が、思い出を振り返りつつ、新たな感動を生む場になればいいなと思っています。