センバツ高校野球 開幕 都勢2校、土踏みしめ 4年ぶり全員行進 /東京
第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)が18日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。センバツの開会式では2019年以来、4年ぶりに出場校の選手全員が行進し、都勢の東海大菅生、二松学舎大付の選手たちも堂々とグラウンドを一周した。【加藤昌平、小林遥】 開会式では、出場校が前回大会の優勝校と準優勝校に続いて北から順に行進し、二松学舎大付は11番目、東海大菅生は12番目に登場した。観客が見守る中、選手は背筋を伸ばし、甲子園の土を一歩一歩踏みしめた。 開会式を終え、東海大菅生の渡部奏楽(そら)主将(3年)は「お客さんがいる中で甲子園のグラウンドに初めて立って、チームとしても引き締まったと思う。スタンドからの一体感ある応援と、自分たちのプレーでしっかり戦っていきたい」と意気込んだ。 上田崇監督は「やっと始まったなという思い。大勢の人がいる中で選手たちがグラウンドに立てるということは良い経験になる。選手には緊張せずにいつも通りやっていこうと声がけしたい」と話した。 二松学舎大付は4季連続出場だが、昨年春の前回大会は開会式に参加せず、昨年夏も主将のみの参加だった。初めて入場行進した押切康太郎主将(同)は「ついに甲子園に来たんだと実感してわくわくした。自分たちの調子も上がっていて、このままの良い形で試合にぶつけたい」と意気込みを語った。 市原勝人監督は「WBCに負けないくらい良い試合ができればなと思う。高校生の底力を見せてもらいたい。思い切ってやってくれるのを楽しみにしている」と期待していた。 東海大菅生は大会第5日(22日)の第3試合で城東(徳島)、二松学舎大付は同3日(20日)の第2試合で広陵(広島)とそれぞれ対戦する。 〔多摩版〕