17戦無敗でJ1昇格に近づく首位・横浜FC…四方田監督が語った守備の手応え「球際も含めて集中して守れた」
[9.15 J2第31節 横浜FC 1-0 甲府 ニッパツ] スコアレスが続いた試合だったが、最後に勝負強さを見せつけた。J2首位・横浜FCはヴァンフォーレ甲府を下して17試合無敗を継続。試合後、四方田修平監督は「苦しいゲームだったが、選手が焦れずに最後まで戦ってくれた。いつも以上にサポーターの声援が力になって、最後に決勝点を取って勝ち切れたことが非常によかった」と手応えを口にした。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 昨シーズンのJ2降格から一年越しのJ1昇格に近づいている。横浜FCは5月12日の第15節・ロアッソ熊本戦から17試合無敗を継続。ヴァンフォーレ甲府戦では相手の堅い守備に苦しめられたが、後半38分に決着した。 右CKのチャンスを高精度キッカーDF福森晃斗が左足で蹴る。ニアサイドでMFカプリーニが頭で逸らすと、ファーサイドに流れたボールをDFガブリエウが頭で合わせた。試合終盤に劇的ゴールが決まり、横浜FCが1-0で勝利。14勝3分と無敗を続け、勝ち点3を積み上げた。 直近2試合では早い時間帯に先制点を奪われた。四方田監督も「自分たちでゲームを難しくしていた」と振り返る。「その反省があり、今日に関しては非常に高い守備意識と、球際も含めて集中して守れた」。前半は相手にほとんどシュートを打たせず、90分を通して枠内シュートも1本に抑えた。 守備の集中力が光った試合だった。甲府の強力な攻撃陣を封印。3バックの一角を務めたDFンドカ・ボニフェイスは「リスク管理含めてほぼ危険なシーンは作らせなかった」と胸を張る。ロングボールでの裏抜けを狙ったFWアダイウトンやFWマクーラへの対処も完璧。「しっかりコンパクトに、ラインを下げるタイミングもしっかりやっていれば問題ない。そういうのも警戒しながらしっかりやれた」と手応えを語った。 守備の集中力が続く一方で、終盤までスコアレスが続いた。だが、得意とするセットプレーから決勝ゴール。四方田監督は「31節になるが、今季成長してきた部分を非常に実感した」と目を細める。自動昇格圏外の3位と勝ち点12差、2位の清水エスパルスとは4ポイント差。残り7試合となったシーズンの佳境で、指揮官は「ここまでと同じように一戦一戦準備していきたい」と力を込めた。