「今、核抑止力を一番上手に使ってるのはロシア」大阪・松井市長会見6月30日(全文2完)
外部委託体制に問題はなかったのか
大阪日日新聞:大阪日日新聞の木下です。今の92人の関連ですけれども、これまでも保健所の体制、今回1万人体制ということで、かなり強化されたとは思うんですけれども、その都度いろんな問題というのが出てきたというのも事実だと思いますけども、これで、やっぱり外部委託体制っていうところに問題はなかったとお考えでしょうか。これは内部の中で人員がもうちょっと必要というお考えはないでしょうか。 松井:いや、外部委託体制が問題というのは、病院から報告書が来ないわけだから、これはその報告書、中の人がやろうが外部の人がやろうが、来ないもんは報告できないよね。だからこれは外部委託が悪かったということではないと思います。 大阪日日新聞:もちろんそういう話もこの間、会見の中であったんですけども、体制が整った状況の中で初めてやったので今の時期になったという発表が、お話もあったので、その辺についてはどうかなと思ったんですけども。 松井:いや、だからそれは、わがほうとしては、もう病院から入院後の報告はいただいているという前提に立ってたんで。少し患者数が多いときは、もう目の前の患者さんをどう治療するか、どういう病院を紹介するかとか、自宅療養の方へのサポートとか、そちら側を重視してたというところがあるんで。報告はもう病院からいただけるもんだという、そういう考え方に立ってたんで。でもいよいよ患者数が減る中で検証すると、入院者数よりも、その後の報告書が来ていない部分があると。だから、これ全件、2000件ぐらい、対応いただいたそういう医療機関に全部こちらから問い掛けをして把握をしたんで。だから当時はそこまでの保健所の余裕はありませんでしたんでね。今後は病院からの報告が、できるだけ病院側の負担にならないように簡潔な報告書にして、そういうことは防いでいきたいと思います。
フェードアウトのスパンをどう考えているのか
大阪日日新聞:ありがとうございます。ちょっとそれともう1つ、先ほどの産経さんの質問に関連してなんですけども、やっぱり聞いていると有権者の中に原発の政策で戸惑いがあるんですね。今もおっしゃった、現時点で必要な再稼働、安全な16基でしたかね、動かす必要があると。一方でフェードアウトっていうところは長期的に見ているということだと思うんですけども、その長期的のスパンですよね、だから。冬に備えてっていうことで、もともと夏とおっしゃってたんですけども、再稼働っていうのがあって、16基も含めてということだと思うんですけど、これのフェードアウトのスパンというのをどのように考えられていますでしょうか。 松井:これはもう長期的な、稼働から50年たった原発は、これは止めていくというのは大きな方針、政府で決まっていますよね。だからそこまでの耐用年数がまだ余裕のある原発については、これは現状においては稼働させて原発エネルギーを利用していくと。50年って決まってるから、そこでもうフェードアウトしていくよね。だからそこで新設するのか、新しい原発を取り入れるのか。これは今、さっきも言ったけど、超小型の新原発っていうのが今、開発されてきているらしい。僕はちょっと技術的に、専門家じゃないから、どこまで、詳しくは知らないけど。そういうものが、われわれの将来世代に、使用済み核燃料の部分で将来世代に心配なく、負担を掛けずに利用できるんであれば、そういうものは使っていくべきだと思います。 大阪日日新聞:ありがとうございました。