「今、核抑止力を一番上手に使ってるのはロシア」大阪・松井市長会見6月30日(全文2完)
自分の国は自分で守るというスタンスがないと
だから僕らが言ってるのは、日本はもう攻め込まれたときに、民間人巻き込んでの戦いは、これ、できないと思います。そんな徴兵なんて、これはもう、まさに法律上そんなことできないし。そういう法律を作れるような政治家はたぶんいないし。だからもう攻められないようにしたいと。だから今、核の抑止力を一番使ってるロシアっていうのがあるわけでね。だから結局、今まで中立だったフィンランド、スウェーデンがNATOに入ると。これ、核の抑止力の範囲に入るわけでしょう。今までアメリカの抑止力の、核の傘の下にわれわれ日本いるけど、それだけで十分なのかっていう議論はやっぱりもうやるべきだと思いますけどね。基本、自分の国は自分で守るという、そういうスタンスがないと。 今回、NATOの総会ではっきりと中国の脅威って、みんな言ったわけだから。10年後、本当にそういう脅威の中で、われわれこの国の、われわれの子供や孫が、それで安心・安全な環境でやっぱり生活できるのかと。本気でそういう議論を国会でやってもらいたいと思います。だから他国には、もう憲法の、他国に侵略はしないという部分はしっかり残した上で、でもわれわれは自国を守るためのありとあらゆる手段を取ると。もうそれでいいんじゃないかなと思うんだけどね。他国に侵略なんて、今、日本できませんよ、そんなの。 産経新聞:すいません、長くて。原発に関しても、原発の再稼働に関しても、核共有の議論開始に関しても、あらためてになりますけど、これはリアリストの保守政党としての考え方だということになるわけですか。 松井:もうそのとおりです。批判も、すごい批判されてるけど、まさにこういう選挙っていう部分でちゃんともう考え方を言わないと。終わってからそのことを、なんて言うかな、そういう問題点を発言したら、これは無責任だと思います。 産経新聞:ありがとうございます。
新型コロナ死者92人計上漏れ、市長はいつ把握したか
共同通信:共同通信の河添です。あらためてになるかもしれないので恐縮なんですけども、おとといの28日に、新型コロナウイルスで亡くなった方92人の計上漏れのことが発表されましたけれども、この件については、部局は医療機関からの未報告の事例があるかもしれないと思いつつ、やはり6波で急増する新規感染者への対応を優先したので報告が遅くなったっていうことをおっしゃってましたけれども、市長としてはいつこの事案を把握して、どういうふうに部局に指示されていたんでしょうか。 松井:それは今週の月曜日です、聞いたの。だから入院の報告はあるんですけど、その後、その患者さんがどうなったかっていう報告が漏れていると、届いてない事案があるということで。第6波のときはやっぱり目の前の患者さんのケアに、これはもう非常に多くの患者さんがいる中で、保健所の体制、役所として、もう目の前の患者さんの対応で精一杯で。病院から本来、報告受けるんですけど、それはもう報告があるものだという前提で考えてましたんで、それが実際、今、日々患者数も減る中で検証してみると、入院はしたけども報告のない患者さんがいると。その方々は今どういうことになったのかっていうのをこちら側から病院に聞き取った結果、今回、報告のなかった方々がそれだけいたということです。 共同通信:92人というまとまった数字を一度に発表されるということで、府の今後のコロナ対策の基になっている統計データの数字も若干変わってきたりしてしまうこともあると思うんですけれども、今後の対策というか、その辺は今後どういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。 松井:今後の対策は、やっぱり病院側も書類が複雑というか、報告書が非常に、ちょっと書き込む場所が多いとか、その作業が負担になるというようなことも聞いてますんで、その病院からの報告の書類については簡素化する等で病院の負担も軽減しながら。われわれ今、保健所体制も強化してますんで。そういう形で遅れることなく患者さんの動向というのを把握したいと思います。府のほうもあれですけど、3カ月の数字なんで。一挙に対応策がそれによって変わるということにはならないと思います。 関西テレビ放送:日日新聞さん。