Ankerの充電器にもなるモバイルバッテリー、しばらく使って分かった不満なポイントとその対策【テレワークグッズレビュー】
発表当初から目を付けていて、昨年のAmazonブラックフライデーで安くなったタイミングで購入したAnkerのモバイルバッテリー「Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)」。当時セール期間中に記事掲載すべく、製品が届いて速攻でレビューをお届けしたが、今回はその後いろいろと使って見えたダメなところを紹介したい。 【この記事に関する別の画像を見る】 まぁダメなところ、などと書いてはみたが、実際のところ購入してからというもの活躍しまくりで、とてもよく使うからこそちょっとした不満点も改善したくなる、というのが本音だ。 Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)はモバイルバッテリーでありながら、コンセントもあってPD充電器代わりになるので、購入以来、仕事用バッグの中に常駐している。 もちろん出社したときのPCの電源として活躍するのは当然として、次に活躍するのがモバイルバッテリーとして。そしてそれは、PCを充電するよりスマホの充電で使うことが圧倒的に多い。筆者のiPhoneが古いせいもあるだろうが、仕事帰りの電車の中ではバッテリー残量が心許なくなることが多く、そうした時にこのモバイルバッテリーが大活躍する。 ただ、そのときにケーブルが邪魔だなー、と思うのだ。 ■ 縦長ボディの横に向かって伸びるケーブルがジャマ!! 原因となるのはまず本体の形だ。 奥行と幅がほぼ同じぐらいの角材のような形は、スマホと一緒に持つのは大変だ。10000mAhぐらいのモバイルバッテリーだと薄型でスマホと一緒に片手で持てるようなものもあるが、Anker Prime Power Bank (9600mAh, 65W, Fusion)は成人男性の手でも片手でスマホといっしょに持つのは難しい。 ただそこはストラップが付いているので、ストラップでぶら下げるようにすれば、例えば電車の中で片手でつり革につかまっている状態でも持つことはできる。 ただ、次の問題がケーブルだ。縦長のこのモバイルバッテリーは、USB Type-Cポートが側面にある。 つまりぶら~んとぶら下がった角材の下の方から横に向かってケーブルが伸びるのである。かさばるし、邪魔だし、満員電車の中では周囲の人にぶつからないかと余計に気を使う。 さらに荷物棚に置いたバッグを取るなど、一時的に両手を使いたいときに、スマホとモバイルバッテリーはとりあえずズボンのポケットにでも入れておきたい、といったシチュエーションでも、ケーブルが邪魔でポケットに入らない。上着のポケットだと入る場合もあるが、コネクター部が曲がりそうで怖い。 また、移動中にバッグのなかでPCやスマホの充電だけはしておきたい、といったシチュエーションでも、ケーブルを挿した状態では、バッグの中で収まりが悪い。場合によってはバッグの中の他の荷物に押されてコネクター部分を壊してしまいそうだ。 ■ L字アダプターとしなやかなケーブルで煩わしさを解消したい ということで、買ってみたのがUSBのL字アダプターだ。最初はL字コネクターを持つUSBケーブルを探したのだが、L字といってもその曲がり方はさまざまで、希望の長さと形のものがなかったので変換アダプターにした。 似たような製品がたくさんあったが、持ち運ぶことを考えてストラップが付けられるタイプで、曲がり方も3パターンセットで買ってみた。 説明が難しいが、本体部分を縦にした場合にプラグが横向きになるものを鍬(クワ)タイプ、プラグが縦向きになるものを斧タイプ、そして本体の横に向かってプラグが伸びるものを鎌タイプとすると、ストラップでぶら下げるときは上方向にポートを向けたいので斧タイプか鎌タイプの二択になるが、出っ張りが少なくなる斧タイプがベストだ。L字タイプのコネクターでもこの斧タイプはなかなか見つからないのだ。 また、合わせてケーブルも買ってみた。これまでは以前紹介した「ローリングスクエア inCharge XL 6in1」を使っていたのだが、このケーブル、頑丈だしさまざまなコネクターに対応できて万能なのだが、ケーブルが丈夫な代わりに硬く、コネクター部分も変換できる分大きくなるので、常用するならもっとシンプルでしなやかなケーブルがほしい。 そこで選んだのがCIOの柔らかいシリコンケーブルだ。CIOのシリコンケーブルにはL字タイプもあるのだが、一番短い0.15mはストレートコネクターのみとなっている。 このケーブルが良いのは、別売でカラビナ付きケーブルホルダーが出ていることだ。これを使えば二つ折りにしてコンパクトにできるし、持ち運びにも勝手がいい。 長いケーブルを買ってモバイルバッテリーはバッグの中に入れて使うのもよいかもしれない。その場合もL字コネクターだとバッグ内の収まりがよくなるはずだ。 ということで組み合わせて使ってみるがケーブルが横にびよーんと出ることがなくなったのでだいぶ快適だ。L字コネクターは挿してみたところ少し浮いてしまったのが残念だが、本体は剛性感があって、結構かっちりと固定できる。 CIOのケーブルはやはりしなやかでいい。長さもちょうど良い感じだ。 ケーブルホルダーにはコネクターのプラグを挿すだけだが、挿しこむのがやや固く、その分簡単に抜けそうな雰囲気はない。CIOのUSBケーブルはカラーバリエーションが豊富だが、ケーブルホルダーも同じカラーで揃えられる。バッグの中にしまうのも良いが、バッグの外にぶら下げておいてもぱっと見ケーブル感がなくてよさそうだ。 まぁ大満足かというと、できればL字コネクターがもっと本体にピッタリくっつけばよかったなと思うし、そもそもCIOのケーブルでこの鍬タイプのL字コネクターの短いケーブルがあれば理想的だったが、まぁとりあえず今回はこれでよしとしたい。 INTERNET Watch編集部員やライター陣が、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズをリレー形式で紹介していく「テレワークグッズ・ミニレビュー」。もし今テレワークに困りごとを抱えているなら、解決するグッズが見つかるかも!? バックナンバーもぜひお楽しみください。
INTERNET Watch,瀬戸 学
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