リチャーズ氏、ライス退場の判定について意見を述べる「今まで見た中で最悪の判定の1つ」
元イングランド代表DFマイカ・リチャーズ氏は、ブライトンとの試合でアーセナルに所属するイングランド代表MFデクラン・ライスが退場となった判定を「今まで見たなかで最悪の判定の1つ」と意見を述べた。イギリス紙『スタンダード』が伝えている。 【動画|ハイライト】49分にライス退場の判定 アーセナル v ブライトン プレミアリーグ24/25 第3節 現地時間8月31日に行われたプレミアリーグ第3節、アーセナルはブライトンと対戦し、1-1というスコアで引き分けに終わった。議論となっているのは、ライスがこの試合で2枚目となるイエローカードを提示され、退場となった場面だ。 ブライトンのDFジョエル・フェルトマンが、素早くフリーキックを蹴ろうとしたのとほぼ同時に、ライスが足でボールを蹴った。クリス・カヴァナー主審は、これを遅延行為とみなしてライスにイエローカードを提示した。 ポッドキャスト『The Rest Is Football』でこの話題が取り上げられ、司会の元イングランド代表FWギャリー・リネカー氏と元イングランド代表FWアラン・シアラー氏はこの判定を支持した。しかし、リチャーズ氏は2つのポイントを理由として挙げ、両者の意見に反対してこう述べた。 「今まで見たなかで最悪の判定の1つだと思う。まず1つ目のポイントは、ジョアン・ペドロがボールを蹴飛ばしたことだ。このとき彼にイエローカードは提示されなかった」 ペドロにイエローカードが提示されなかった理由を、シアラー氏は「それはボールがすでにピッチの外に出ていたからだ」と述べた。これに対してリチャーズ氏はこう反論した。 「それは関係ない。ミケル・アルテタ監督はそのボールを選手に返そうとしていた。僕にはそう見えた。僕の偏見ではなく、完全に中立の立場だ。彼はボールを蹴飛ばした。僕の意見ではこれは時間稼ぎだ。これが1つ目のポイントだ」 「2つ目のポイントはフェルトマンだ。僕は現役のころ彼のポジションで何度もプレーしている。もし素早くフリーキックを蹴ろうとするなら、ボールに手をおいてから蹴る。とにかくそこで素早くフリーキックを蹴ろうとはしない」 「チームの準備を待ってから蹴るものだ。どうせ蹴ろうとしているスペースには誰もいない。ライスがボールに向かっていって蹴り飛ばしたのなら理解できる。でも彼は、戻ってきてボールを見てからちょっとだけ…。それが自然な反応なんだ! 彼が蹴ったとは思えない」 「ボールが自分のところに来たら、ボールがどこに行くにせよ、そのボールを止めようとするんだ。あれが2枚目のイエローカードになるなんてフットボールの歴史上ありえない。(主審に)ほんの少しの常識があればイエローカードを提示しなかっただろう」 なお、試合後にアルテタ監督は、審判の判定についてこう語っていた。 「判定の一貫性のなさに本当に驚いた。前半には2つの事件があったけどなにも起こらなかった。そのあと、ボールがデクランのかかとに当たった。彼は振り向いて、相手が向かってくるのに気づかずボールに触ってしまった」 「ルール上その判定を下すことはできる。であれば、ルールに則ってレッドカードの判定を下すべきだった。そうすれば10人対10人の試合になった」
SPOTV NEWS