旦那に言われるがまま30年ぐらい投資をしていますが、最終的にはどうしたらよいでしょうか?
NISAは、2014年1月にスタートし、2016年4月にはジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)、2018年1月にはつみたてNISAがスタートしました。そして、2024年1月からは新制度が始まっています。 つまり、国の政策に敏感に反応して当初からNISAを利用していた人は、投資を始めて10年になります。2014年時点で30代だった人は、今も現役で「出口(=取り崩し時期、または売却時期等)」について考えることはないでしょう。 しかし、2014年時点で40代だった人は、そろそろ「退職」ということを意識し、この投資している商品についてどうしていこうか、という悩みも出てくる頃ではないでしょうか。 そこで、「投資を始めたら終わりがある」という事実にあたって、最終的にどういった終わり方があるのかについてお話ししていきます。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
「投資している商品は最終的にどうしたらよいですか」
筆者のもとに相談に来た、60代の女性の質問です。投資のことはあまり分からないまま、30年ぐらい前にご主人の勧めで投資を始め、ご主人を数年前に亡くした後は、投資については何もしてないということでした。 今は元気であってもいずれは介護が必要になったり、病院に入院することになったりと現金が必要になります。 そのときに、投資商品(株式や債券、投資信託等)は使えません。投資商品とは別に、銀行等の自分自身の普通預金口座にお金があれば問題は少ないですが、お金がないのであれば、元気なうちに現金化(=売却して普通預金口座へ入金)しておくことが望ましいです。なぜなら、投資商品は現金化するのに時間を要するからです。 投資商品に限らず、銀行等の定期預金についても、「解約」という手続きが必要になるので、こちらも解約して普通預金口座に入金しておくことが望ましいです。 投資商品を売却したり定期預金を解約したりして、普通預金口座に入金するのには手続きが必要になるので、万一介護状態になったり認知機能が衰えていたりすると、手続きができなくなる危険性もあります。 もちろん、普通預金口座にお金のある人は、それほど問題にならないかもしれません。