「純金融資産1億円以上」の富裕層の割合を確認!【お金のプロが語る】富裕層の3つの共通点とは
2024年11月29日、株式会社帝国データバンクが公表した「定期調査:「食品主要 195 社」価格改定動向調査―2024 年 12 月/2025 年」によると、2025年の飲食料品値上げは今年を上回るペースとなり、値上げ傾向が継続すると予想されています。 ◆【富裕層のピラミッド】お金持ちってどのくらいいる?(出所:野村総合研究所) 物価上昇により、物の値段が上がっていることを実感されている方も多いのではないでしょうか。物価上昇とともに賃金も上がれば良いのですが、追いついていないのが現状です。 そんな中、実は日本では純金資産1億円以上の「富裕層」が増え続けていることをご存知でしょうか。 今回は純金融資産1億円以上の「富裕層」が日本に何パーセントいるのか、またファイナンシャルアドバイザーの筆者が気付いた富裕層の3つの共通点も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【日本に何パーセント?】「純金融資産1億円以上」の富裕層の割合を確認
野村総合研究所の報告によると、日本には純金融資産が1億円以上の富裕層が148万5000世帯存在し、全体の約2%を占めていることがわかりました。 ・超富裕層(5億円以上):9万世帯/105兆円 ・富裕層(1億円以上5億円未満):139万5000世帯/259兆円 ・準富裕層(5000万円以上1億円未満):325万4000世帯/258兆円 ・アッパーマス層(3000万円以上5000万円未満):726万3000世帯/332兆円 ・マス層(3000万円未満):4213万2000世帯/678兆円 富裕層をさらに細分化すると、資産1億円以上5億円未満の「富裕層」は約2.6%(139万5000世帯)、5億円以上の「超富裕層」は約0.2%(9万世帯)となっています。 一般市民の生活が厳しくなる一方で、富裕層が増加する背景にはどのような要因があるのでしょうか。
日本で富裕層が増え続ける2つの理由とは?
野村総合研究所の調査報告によると、2005年から2021年にかけて、富裕層は増加しています。 以下は、「富裕層」と「超富裕層」が保有する資産総額の推移です。 ・2015年:272兆円 ・2017年:299兆円 ・2019年:333兆円 ・2021年:364兆円 日本で富裕層が増え続けている理由は様々ですが、大きな要因として以下2つが考えられます。 ●日本で富裕層が増えた要因:経済成長と資産形成の機会拡大 2005年以降、日本の経済は緩やかに成長を続けており、NISAやiDeCoといった税制優遇制度の導入により、個人が資産を形成する機会が増加しました。 また、株価も上昇傾向にあり、早期に資産形成を始めた人々は相応の利益を上げていると考えられます。 このような「経済成長」と「資産形成の機会拡大」が、富裕層の増加に寄与している可能性があります。 ●日本で富裕層が増えた要因:相続や贈与によるもの 富裕層になった人の中には、相続や贈与によって多額の資金を得た人もいるでしょう。 一般的な家庭でも、「親から結婚祝いとして数百万円を受け取った」「遺産分割で祖父母の資産を受け継いだ」というケースは少なくありません。 上記のような相続をきっかけに、本人の意図しない形で富裕層に仲間入りした人もいるでしょう。 日常的に多くの富裕層と接してきている筆者ですが、次章では富裕層に共通する3つの特徴についてお話ししたいと思います。