「レインメーカー」が西陣織「細尾」と京丹後「民谷螺鈿」とコラボしたタキシードを発売
京都発のファッションブランド「レインメーカー(RAINMAKER)」は西陣織の老舗「細尾」と京丹後の機屋「民谷螺鈿(たみやらでん)」による特殊織物を用いたタキシードを発売した。価格はジャケットが14万3000円、パンツが9万3500円で、カラーはそれぞれブラック×ゴールド、ネイビー×ブラックの2色を展開する。 【画像】「レインメーカー」が西陣織「細尾」と京丹後「民谷螺鈿」とコラボしたタキシードを発売
「細尾」の“Armour”と名付けられた生地は中世ヨーロッパの騎士がまとった鎧の一種である鎖かたびらに着想を得て作られたゴールドがきらめくコレクションと、「民谷螺鈿」の西陣の伝統的織物技法“引き箔”の技術を応用し、スリットされた革を緯糸(よこいと)として織り込んだ特殊織物を使用した。
「細尾」は元禄元年(1688年)、京都・西陣において創業。完成までに必要な20以上もの工程それぞれを1人の職人が担当するという高度な分業によって、圧倒的な美を追求する類稀なる職人技を継承してきた。
「民谷螺鈿」は「貝殻を織物にできたら」という想いにとりつかれた先代民谷勝一郎が約2年にわたる研究の末、これを現実のものとし、着物の世界で高級螺鈿織帯として発表。以来、そのパイオニアとして半世紀に渡り製作を続けている。近年は螺鈿織で培った引き箔の技術を応用して貝殻の他に革、木材、漆など 様々な素材を使った新たな織物を生み出し世界的な注目を集める。