親鸞の遺徳しのび坂東曲、京都・東本願寺で 僧侶らが上半身を大きく揺らし念仏繰り返す
真宗大谷派の本山・東本願寺(京都市下京区)で宗祖・親鸞の命日にあたる28日、僧侶らが上半身を前後左右に大きく揺らしながら念仏を唱える「坂東曲(ばんどうぶし)」が営まれ、8日間に及ぶ親鸞の遺徳をしのぶ法要「報恩講(ほうおんこう)」が最終日を迎えた。 坂東曲は同派だけに伝わる声明。起源は定かではないが、親鸞が越後に流される途中に嵐に遭い船の中で荒波にもまれながら念仏を唱えたという故事に由来するとの説がある。親鸞の命日に毎年行われている。 午前10時ごろ、親鸞の像が安置された御影堂の外陣に約60人の僧侶が整列して着座。僧侶は、上半身を大きく倒したり左右に動かしたりしながら念仏を繰り返し、独特の節回しで仏をたたえる歌「和讃」を唱えた。