大阪府も休業要請 吉村知事が会見(全文3)万博やIRへの影響は出ている
陽性者の自宅療養開始についての受け止めを
毎日放送:毎日放送の柳瀬です。土曜日から陽性者に関して自宅での療養を開始したというふうなことがあったと思うんですけども、それに対する知事の受け止めと、あと、今、現状で土曜日の発表の段階では2週間後の陰性確認というか、病状が出なかった場合の2週間後の陰性確認を行わないというふうに府として発表してたと思うんですけれども、それについての考えをあらためてお伺いしてもよろしいですか。 吉村:医療資源を守って医療崩壊を起こさせないということが一番大きな目的です。病院においては、今まで感染者がそれほど多くない状況のときは軽症者や無症状者も含めて入院措置を取ってきました、これはもともと法律の建て付けとして感染症法に指定をされていますから、入院をさせなければならないというのが法律の建て付けで、全員を無症状であっても入院させるということがここの建て付けでもあったので、それをこれまでやってきましたが、やはり感染者が増えてくるという状況の中で、医療の現場の声も聞いた上で、やはり医療現場としては重症であったり中等症、治療を必要とする人たちを診たいと。単にベッドにいるだけの軽症者であったり無症状者をずっと診るのは医療資源として適切ではないと、使い方として適切ではないというの医療現場の声も上がってきてるところでした。 僕自身もそれは賛成です。やはり病院においては重症であったり、最後は命を守るかどうかっていう重篤であったり、あるいはその前の重症であったり、その前の中等症、治療を必要とする人がやはり病院で治療を受けるべきで、そうじゃない無症状の人とか、あるいは軽症のような人については、今のこの状況になってきた際には、やはり宿泊施設であったり、あるいは自宅であったりということが、医療崩壊させない意味での重要な時期に入ってきてると思っています。
自宅療養を開始すべきだと判断
その自宅か宿泊施設かという問題はあると思いますが、ここについては、やはりまずは自宅で療養する場合は保健所でいろいろ調査もして、その人が外出をしない、自宅できちんと療養ができるという、その条件が整っているということ。それからお医者さんの診断としても、自宅での待機、自宅の療養と、これがもうふさわしいという判断をすること。それから保健所長においていろんな聞き取り等もやった上でですけども、きちんと毎日、健康観察ができるということ。そういったことのチェックシートなんかも作った上で、個別に、ホテルよりも自宅がふさわしいという方もやっぱりいらっしゃいますから、そういう方については自宅療養をもう始めるべきだという判断をしました。一方で、そうじゃない人についてはホテルでの療養をお願いしたいというふうに思います。 環境が整っている人からすれば、皆さんもちょっと想像してもらったら分かると思うんですけど、ホテルで1人で最低でも14日間、あるいは症状が続けばもっと長い間、1人でいると。そしてそのホテルには誰も家族が出入りできるわけでもないというような環境の中で過ごすわけですから、これはある意味、ちょっとしんどい環境にもなろうかと思います。精神的なケアを必要とする家庭だってあります。どうしてもその家庭の事情でホテルよりも自宅のほうが適しているっていう方もいらっしゃいますので、そういう皆さんの選択肢としても、やはり自宅療養を開始するべきだという判断をしました。そのルールを作りましたから、それに基づいてやっていきます。 一番大きな目的は医療崩壊を起こさせない、医療資源を医療を必要とする人に適切にやっていくと、そういうことです。 【書き起こし】大阪府も休業要請 吉村知事が会見 全文4に続く