ナンバー「10」輝いた明徳義塾 高知中央に快勝で冬夏連続全国へ王手!
今年から福島県楢葉町のJヴィレッジ開催となる全国高等学校体育大会(サッカー競技)男子、最初の切符をかけて連合3チーム含む28校23チームが参加し5月5日に開幕した「令和6年度第77回高知県高等学校体育大会(サッカー競技)男子」。3日間連続開催の中日となる5月19日には高知県高知市の高知県立春野総合運動公園球技場にて準決勝2試合が開催され、第2試合では前日の準々決勝で土佐を2-0で下した明徳義塾と、同じく準々決勝では高知国際に2-0と勝利した高知中央とが対戦した。 【フォトギャラリー】 高知中央 vs 明徳義塾 試合はダブルボランチ「4-4-2」のミラーゲームでスタート。スターティングイレブンは明徳義塾がGKは1岡本友希(3年)。4バックは右から2大石陸(3年)、5メフタヤラン(3年)、4天野慈穏(2年)、3女良明日夢(3年)。中盤はダブルボランチに7砂川豪毅(3年)と6徳能伊織(3年)が入り、サイドハーフは共に1年生で右に8葛籠聖斗、左に18友永謙信。2トップにはキャプテンの10坂元悠真(3年)と11下元悠司(2年)が入った。 対する高知中央はGKは1守安正騎(2年)。4バックは右から3清水佑太(3年)、17森田大雅(2年)、18白川聡太(3年)、5政岡将樹(3年)。中盤はダブルボランチに20山添拓海(2年)と7キャプテンの美藤瀬成(3年)が入り、サイドハーフは右に9山﨑羽亜飛(3年)、左に10三井虎翔(2年)。2トップには14川原凛一郎(3年)と13吉岡琥太朗(3年)が入った。 試合は明徳義塾FW10坂元の独断場といってもよい70分余りであった。19分にインサイドに切れ込んだ18友永の縦パスを受け、DFとの1対1をキックフェイントでかわし自らシュートコースを生み出して左足で突き刺した先制ゴールもさることながら、パスの強弱、長短をはじめとするプレー選択にほぼミスがなく、守備面でもファーストディフェンスでピッチを縦横無尽に駆け抜けた。 かくして対戦相手の高知中央・近藤健一朗監督も「最も警戒していた」エースが口火を切ったことで勢いが増幅した明徳義塾は、28分に坂元が蹴った左CKをニアサイドから2大石がダイビングヘッドで決め2点目。さらにアディショナルタイムには8葛籠のパスを受けた18友永が冷静に沈めるという1年生コンビの活躍で前半だけで3-0と試合の趨勢をほぼ決めてしまった。 それでも高知中央は後半開始からCKを奪うとGK1守安が攻め上がるリスクを背負った攻めで明徳義塾の勢いを止めることに成功。ゴールは奪えなかったものの、選手権に向けての光明はつかんだ敗戦となった。 こうして3-0快勝で高知小津との決勝戦に向かうこととなった明徳義塾。7年ぶり10回目のインターハイ出場と、昨年選手権出場に続いての全国大会出場に王手をかけたチームのキーマンは間違くなくキャプテンマークを巻いたナンバー「10」坂元悠真である。 (文・写真=編集部)