熊本市中央区のパンの無人販売店に連日訪れ次々とバッグに入れる男 650円の冷凍ピザ1枚を盗んだ現行犯で男を逮捕 店側は「スタッフが不安」規模縮小を検討
熊本市中央区にあるパンやピザの無人販売店で、商品が盗まれた事件で、11月19日の夕方にこの店で冷凍ピザを盗んだとして、近くに住む無職の男が現行犯逮捕された。今回も犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていた。 【画像】防犯カメラにはピザだけでなくパンをバッグに入れる様子も
無人販売店の防犯カメラに映った映像
熊本市中央区大江にあるパンやピザの無人販売店に設置された防犯カメラの映像には、11月19日午後5時ごろに店に入ってきた男が映っていた。 バッグを広げ、次々とパンを入れていく。そして、後ろのショーケースから冷凍ピザを手に取り、またバッグに。最後にもう1度パンを選んでいた。 この映像ではパンやピザ合わせて10個以上をバッグに入れる様子が確認できるが、男は代金を支払うことなく、店から出ていった。 この店では、11月10日と12日にも計約3000円相当の商品が盗まれる被害が発生。店は「同じ人物が店の商品を何度も盗んでいる」と警察に届け出ていた。
「食べるために盗んだ」と容疑認める
警察は650円の冷凍ピザ1枚を盗んだとして、張り込んでいた警察官に犯行を目撃し、近くに住む無職の男を現行犯逮捕した。 警察によると、男は「金がなくて腹が減ったので、自分が食べるために盗んだ」と容疑を認めているということだ。 24時間営業の無人販売店の横には、スタッフがパンなどを販売する有人の店舗もあるが、現在は臨時休業となっている。 運営する宝屋の黒瀬久芳代表は「最初の事件から3回、4回は来ているので、被害総額は1万円ぐらいになる。少しホッとした部分はあるが、スタッフの不安も取れていないので、休業を続けようかな。防犯面を強化しているが、(無人販売は)縮小していこうかなと思う」と話し、今回の窃盗事件が経営にも影響しそうだ。 (テレビ熊本)
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