KADOKAWAとピッコマ、IP創出・最大化と電子書籍拡大で提携
KADOKAWAとカカオピッコマは11日、電子書籍事業におけるマンガコンテンツの企画・制作・配信に関する業務提携を発表した。マンガやゲームを始めとするIPを多く持つKADOKAWAと、漫画アプリ最大手「ピッコマ」の基盤を活用することで、中長期的な業績成長と企業価値向上を目指す。 【この記事に関する別の画像を見る】 両社は、KADOKAWAの電子書籍作品の「ピッコマ」での独占配信や、「ピッコマ」が配信する人気作品のKADOKAWAによる紙書籍化などで協力してきた。この取り組みを拡大し、「国内最大級のIP創出装置の創造」や「電子書籍事業の拡大」、「IPのLTV最大化」を目指す。 IP創出においては、「異世界もの」などKADOKAWAが従来より得意としていた分野に限定せず、少年少女から大人まで楽しめるオリジナル作品を、さまざまなジャンルで高頻度で創り、作家の発掘・育成も推進。新規IP創出力を強化していく。 流通面では、毎月1,000万人以上が利用する「ピッコマ」などカカオピッコマの強力なプラットフォーム基盤を活用し、KADOKAWAの電子書籍の流通量の増大を図る。 これらの取り組みにより。IPのLTV(長期的価値)を最大化。多くのユーザーに愛されるメガヒット作品を生み出し、アニメ化や実写映像化など、KADOKAWAによるメディアミックス展開を通じてIPの価値最大化を図る。 第1弾として、オリジナル連載作品の最新話を毎日更新で無料提供する電子マンガマガジン「MANGAバル」を「ピッコマ」上に開設する。 KADOKAWA側では、編集部が「MANGAバル」上で週単位で更新されるマンガコンテンツを企画・制作・編集する。コンテンツは、異世界ジャンルのほか、少年コミックや青年コミック、女性向け作品など、ジャンルを問わずに展開する。 カカオピッコマは、「ピッコマ」内で「MANGAバル」立ち上げに伴い、作品更新日には誰でも無料で最新話を閲覧できる「¥0マガ」を開始。トップ画面上部に「MANGAバル」専用の「表示領域」を設ける。また、MANGAバルだけでなく、連載される各コンテンツについてSNSなどを活用した様々な販売促進施策を実施。KADOKAWAの電子マンガ作品の流通量の増加を目指す。 「MANGAバル」は12月16日午前11時にスタートし、「ピッコマ」アプリと公式サイトから閲覧できる。創刊時には、曜日ごとに1作品、計7作品の週刊連載を予定してており、独占先行で配信する。 連載作品・廻生の血盟者(月) ・ステラ・テスタロッサ(火) ・嘘つき陛下が私に執着する理由(水) ・横浜アウトサイダーズ(木) ・くまぐらし(金) ・CMYK 鮫田和王は厨二病が治せない(土) ・公爵家の愛されニセ幼女(日)
Impress Watch,臼田勤哉