どんどん増える!染めてもすぐ伸びる! 40代、50代を悩ます白髪、その正体は意外にも〇〇な髪だった「50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A」
写真はサトウキビから取り出される黒砂糖エキス*をはじめとする美容液成分が奥まで**浸透し、潤いのある頭肌へと導く、頭肌エッセンス「イーラル プルミエ バランシングスカルプエッセンス」。 *黒砂糖エキス(2)(保湿成分)**角質層まで
メラニンを含んでいるかいないかだけで、髪としては白髪は黒髪と同じ
大正製薬 谷:これについては私がお答えしましょう。メラノサイトを生み出しているもとの細胞である色素幹細胞の消失によってメラニンが作られなくなってしまうと、もう黒髪を作る機能が復活することはありません。 色素幹細胞がなくなってしまう原因は加齢によってDNAがダメージを受けてしまって、幹細胞自体がメラノサイトになってしまい、新しいメラノサイトを生み出す機能がなくなるといったことが挙げられます。そして最近になりもうひとつ言われていることが、精神ストレスによっても同じように色素幹細胞が消失して、新しいメラノサイトを生み出せなくなるということ。 色素幹細胞は本来、メラノサイトを生み出す役割の細胞ですが、加齢などによって不適切なタイミングで自らがメラノサイトになってしまい、幹細胞が枯渇してしまうというような現象が起きてしまうようです。 また、幹細胞は一度メラノサイトになってしまっては元の幹細胞に戻ることはできないため、すごく貴重なのです。 セトッチ:これもまた、すごい世界。生物の細胞の神秘ですねぇ…。 大正製薬 谷:ですから、個人的には、色はついていなくても、髪の毛があるというだけで幸せなのではないかと思っています。というのも、毛髪は作られなくなってしまうと、薄毛・脱毛が進行してしまいます。たとえ白髪でも、それは髪が作られているということ。髪を作っているのは、髪色を作っているのとは別の細胞で、髪を作る機能はきちんと働いているということですから。 それに、白髪であれば染めることもできますし、色素幹細胞が完全に消失したわけではないのであれば、髪色が復活する可能性もありますから。 セトッチ:なるほど…。白髪は不健康な髪ではないんですね。観葉植物に出没する枯葉のようなものだと思っていたので、若いときは枯葉を取り除くように抜いていました…。 大正製薬 谷:メラニン色素があるかないかだけで、髪としては黒髪も白髪も同じ。 髪は1人の人に10万本くらい生えているといわれ、それがおよそ2~6年の周期で生え変わっています。これは白髪も同じで、成長期→退行期→休止期→自然脱毛のサイクルを繰り返しています。 黒髪と白髪の違いについては世界中でさまざまな見解がありますが、黒髪よりも白髪のほうがと太いといわれています。これは白髪の成長期が黒髪よりも長いためです。 セトッチ:白髪も黒髪と同じサイクルで、成長したり抜けたりを繰り返すんですね。それってつまり、白髪は「もう用済みの髪」ではないのですね。なんだかこれまで敵のように思っていて申し訳なくなりました。年齢を重ねても、頑張って生えてきてくれる健気なヤツだったんですね。白髪さんごめんなさい。これからは老化を一緒に楽しむ相棒と思って仲良くしていきます! 取材・文/瀬戸由美子