<わたしたちと音楽 Vol.31>家入レオ×加藤ミリヤ 影も歌に乗せる、内面を開示するというエンパワーメントの方法
長く健やかに活動を続けるために、大切にしている気持ち
家入:女性は、ペルソナが増えていきますよね。結婚するかしないか、子供を持つか持たないか、色々な道があって本当に担わせられる役割が多いなと思う。そんな中でどうやって自分自身の軸を持つかが大切だと思うんですけれど、ミリヤさんのInstagramを見ているとすごくエネルギッシュだなって。体作りもストイックだし、一方で心のご褒美のためにかき氷とかも楽しんでいらっしゃって……止まらない人は、自分に厳しい時と自分に優しい時をちゃんと作っていて、二面性を持っているんだなと思いました。 加藤:えー!見てくれてるの?(笑)そう、私は“チャレンジする人生”の方が絶対面白いって思うのね。「美容を突き詰めたい」という人もいれば、「贅沢しなくていいから質素に暮らしたい」という人もいるだろうし、何にチャレンジするかはなんでも良いんだけれど。「誰かをエンパワーメントしたい」と思うとつい強い言葉になって、受け取った側に「大きなことを達成しないといけない」と思わせてしまうかもしれないけれど、私が本当に伝えたいことはそうじゃない。“生きていく”って、人生かけて自分自身をどれだけ好きなるかってことでもあると思うんです。ただ人間って誰でもコンプレックスがあるし、ずっと無理して頑張り続けるのは無理。でも、何かに挑戦するのはみんな平等にできる。どんなに小さくても良いから挑戦を続けると、今よりももっと自分を好きになれるんじゃないかな。 ――小さな挑戦が、ミリヤさんを輝かせているのですね。おっしゃる通り、女性はライフステージによって環境も感性も変化すると思うのですが、お二人は歌手活動を長く健やかに続けていくために大切にしていることはありますか。 加藤:そうですね、大切にしているのはやっぱり「常に強くなくてもいいから、強くあろうという気持ち」でしょうか。ソロアーティストって矢面に立つのは自分だけだけど、その裏でスタッフやファンが支えてくれているんですよ。だからこそ、そうやってみんながついていきたいと思ってもらえる自分であるために、強く明るく、パワフルでいたいなと思っています。緊張するようなことがあっても強くいられるのは、それを忘れないからです。