【2024新語・流行語大賞】年間大賞は「ふてほど」 トップテンには「裏金問題」「50-50」など
■年間大賞 ふてほど
▼受賞者 金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」さん 大手自動車メーカーの認証不正、パーティー券収入の収支報告書不記載など、2024年は不適切事案が目白押しであった。 一方、昨今強化されているのがコンプライアンス。企業は顧客・株主への社会的責任はもちろん、従業員一人ひとりにもハラスメントだ、働き方改革だと配慮が求められる。 集団優先、滅私奉公で経済成長時代を生きた昭和世代にとってはまさにタイムスリップしたかのような激変である。 この、昭和の時代に置いて行かれた感を笑い飛ばしてくれたのが金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」。 時代がいつであれ、不適切なことは不適切なのだと教えてくれる。 10月に行われた衆議院選挙、自民党の選挙公約が「ルールを守る」。 国権の最高機関で法律を制定するセンセイ方の公約がこれ。 不適切にもほどがありませんか?
■Bling-Bang-Bang-Born
▼受賞者 Creepy Nutsさん 子どももおとなもプロもアマチュアも、SNSの中で外で、踊った踊った。 ヒップホップユニットCreepy Nutsの素直に伸びる深みのある声と複雑なリズムが合わさって、一度聴いたらもうやみつきだ。 中毒性の高いこの曲は日本のみならず世界中で今年、またたくまに拡散したのだ。
■ホワイト案件
▼受賞者なし いきなり一般住居の窓を割って侵入し、殴って金品を強奪するなどという犯罪が頻発するのは、闇バイトが悪質化している状況といえる。 しかも高齢者、女性を狙う卑劣極まりない手口は世間に恐怖と怒りを充満させた。 なぜSNSだけで仕事探しを?と思うが、マッチングアプリは普通だし、インターンシップ・就活イベントだって検索サイトが教えてくれる。仕事のキャリアは自己責任。”自由な働き方”が労働市場でうまく使われてしまう環境で、スポットワークにも違和感をもつことはないのだろう。 ホワイト案件として募集される仕事がさらに悪質なのは、「ブラックな仕事にはひっかかりたくない」という人にまで間口を広げてしまうことだ。