【2024新語・流行語大賞】年間大賞は「ふてほど」 トップテンには「裏金問題」「50-50」など
■初老ジャパン
▼受賞者 パリオリンピック総合馬術日本代表チームさん 2024年夏季オリンピック・パリ大会。総合馬術団体で銅メダルを獲得した。馬術でのメダル獲得は92年ぶり。 平均年齢41・5歳の精鋭、愛称「初老ジャパン」。この愛称は自らの命名だそう。 表彰式ではリザーブ選手も合わせて4人での登壇。ベルサイユ宮殿でイギリスのアン王女にメダルを授与された赤いジャケットの4人のアスリートは、初老のイメージを格段に上げてくれたのだ。
■新紙幣
▼受賞者 埼玉県深谷市さん 渋沢栄一が現代のビジネスマンだったとしたら。「しぶさわAIネットバンク」を設立されているかもしれない。 津田梅子が今も長生きしていたら。スマホもらくらく使いこなしていらしただろう。 給与さえデジタルで支払われつつある2024年7月3日。3名が新しい肖像としてあえてのお札で登場した。 やっぱり紙幣はいいなあと北里柴三郎のキュートなホログラムを転がしながら考える。画面上の数字が増えたって「札束」の存在感にはかなうまい。 前回の新紙幣発行は1984年。福澤諭吉先生お疲れ様でした。 40年後、新紙幣は印刷されるのかしら。
■50-50
▼受賞者 大谷翔平さん(ロサンゼルス・ドジャース) 最終結果は54本塁打、59盗塁の記録を残した。 現実が記録の節目を軽やかに超えてしまう。 50-50が報道されたときには、すでに51-51だったのだから。 大谷翔平選手は2023年末、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍入団会見で「まず優勝することを目指し、優勝に欠かせなかったといわれる存在になりたい」と話し、ほんとうに1年めで実現してしまった。 昨年に続いてホームラン王。そして打点王と二冠。加えてトリプルスリー達成。2年連続3回目のMVP。これらの偉業の前にはメモリアルも賞賛のことばも追いつかない。 2024年も日本全国SHOHEI OHTANI頼みの1年だった。