【2024新語・流行語大賞】年間大賞は「ふてほど」 トップテンには「裏金問題」「50-50」など
■名言が残せなかった
▼受賞者 パリオリンピック金メダリスト 北口榛花さん 名言を残さなくってもいいんです、北口選手。 たしかに、オリンピックのメダリストの方々がその瞬間に生む名言は、スポーツに詳しくない層にまで感動を刻んできた。 北口榛花(はるか)選手は、日本陸上女子、マラソン以外のフィールド種目で初の快挙をなしとげた。 そんな北口選手に名言はいらない。 しなやかな身体からダイナミックに放たれたやりの高い放物線と、そのあふれでる明るいお人柄。これらすべてが「女子やり投げの北口榛花」として私たちの記憶に強く強く残っているのですから。
■もうええでしょう
▼受賞者 Netflixシリーズ「地面師たち」チームさん 怖い、怖いドラマが2024年ヒットした。 東京オリンピック2020前夜の東京が舞台。偽の土地所有者になりすまし本物そっくりの書類を用意して、デべロッパー相手に嘘の土地売買契約を成立させて巨額のカネをだまし取る不動産詐欺グループ「地面師」の、実際にあった事件をモチーフにした物語。 クライマックスは、偽所有者の本人確認の場面。さあ通るかどうなのか、息詰まるこの時、ピエール瀧演じる後藤のキメの恫喝「もうええでしょう」。 ここで視聴者の心臓は一瞬止まるのだ。 SNSやネットのコメントにさらされて、とがった番組が制作されにくい時代だが、ゾーニングされることは悪いわけではない。 有料動画配信界隈の幅広いコンテンツの深みにはまる人も増えた。
テレビ朝日