10月から郵便料金が値上げされました。例年、年賀状を50枚ほど送っているのですが、どれくらいコストが上がるのでしょうか?
家族や友人、勤務先の上司や同僚、お世話になった人たちに新年のあいさつとして年賀状を送ることを恒例にする人も多いのではないでしょうか。年賀状を通して近況を確認できるなど、届くのを楽しみにしている人もいるかもしれません。 しかし、2024年10月から郵便料金が改定され、切手やはがきの料金が値上げとなりました。年賀はがきも値上げの対象となるため、前年度以上に年賀状にかかるコストが上がることを避けられないでしょう。 本記事では、2024年10月から改定になった郵便料金をはじめ、年賀状のコストを削減する方法を解説します。年賀状の準備に取りかかる前に、ぜひチェックしてみてください。
2024年10月から郵便料金が改定
2024年10月の郵便料金改定に伴い、図表1のように値上げとなりました。 【図表1】
※日本郵便「2024年10月1日(火)から郵便料金が変わりました。」をもとに筆者作成 一般書留と現金書留、簡易書留については、郵便料金改定に伴う値上げはありません。 ■郵便料金引き上げの理由 郵便料金引き上げの理由について、日本郵便株式会社は「郵便サービスの安定的な提供を維持していくため」である旨を伝えています。その背景には、昨今のデジタル化の進展などによって郵便物数が減少して今後も右肩下がりになると予想できること、収益が減る一方で人件費や燃料費などの上昇、営業費用の増加が見込まれるといったものがあるそうです。 ■年賀はがきも料金引き上げの対象 郵便料金値上げに通常はがきが含まれていますが、年賀はがきも同様に値上げの対象です。はがきの料金は、2024年9月30日までが63円、2024年10月1日以降は85円となり、値上げ額は22円です。 例えば、年賀状を50枚送るのであれば、郵便料金改定前の2024年にかかったコストは3150円です。それに対し、郵便料金改定後の2025年にかかるコストは4250円となり、1100円アップとなります。 ■差額を支払えば値上げ前のはがきを使える はがきにはすでに郵便料金の印刷があるため「値上げ前のはがきは使えないのではないか」と考える人もいるでしょう。実は、9月2日より郵便料金の変更前と変更後の差額分に該当する「16円切手」「22円切手」「26円切手」「40円切手」が発売されています。 差額分の切手を貼ったり、郵便の窓口で支払いを行ったりすれば、そのままはがきを使うことが可能です。郵便料金が値上げしているにも関わらず、旧料金で相手に送った場合は「料金不足の郵便物」として差出人に返送されるため注意してください。 はがきに差額分の切手を貼るのは避けたい場合は、旧料金のはがきと新料金のはがきの交換(料金の差額である22円と手数料6円が発生)が可能です。