夫婦で意見が割れたらどうしてる?「お互い譲歩して着地点を見つける」が約66%。それでも決着がつかないときは?それぞれの夫婦のカタチ
その後のことを考え、妻が譲歩?「夫の意見に従う」14.7%
「夫が『俺は嫌だ』というものは、たとえやりたくても私が折れるようにしています。後でずっとグチグチ言ってくるので」(luka) 「夫は、こうと思ったらそれが通らないとずっと意見は平行線のまま。なので私が譲歩します。でも次回は私の意見を通します。しっかり論理立てて、意見を通すようにしています」(かっち) こんなエピソードが届きました。 「夫の両親と二世帯住宅を建てて同居することになりました。私には事後報告でした。私が不在の場で義両親、義姉妹、夫の5人で家族会議が行われたのです。義母のペースで土地、ハウスメーカー、間取りを決められそうになったので夫と話し合いをしました。二世帯同居に同意するかわりに、定年間際の義父母にローンを押し付けられる心配があるのでローンは別々に組むこと、土地は駅近にすること、などを条件に出しました。正直、この時に夫が私の味方じゃなかったら離婚していたと思います」(あべちゃん) 夫婦問題に詳しいワーク・ライフコンサルタントの大畑愼護さんに聞きました。 大畑さん夫婦は共働きで結婚10年目。第3子出産の際には、一家5人でファジーへ育休移住をしました。妻に育休移住を提案した際には猛反対されたそうですが、どのような話し合いをしたのでしょうか……。
「時間をかける、第三者の意見を聞くなど、結論を急がないことが大事」と、大畑さん
「私たち家庭は第3子が生まれた際に育児休業を1年取得し、家族5人でフィジーに移住したことがあります。私の提案からはじまったもので、それはそれは意見が割れました。(当然ですね…苦笑) 私にとっては『家族と向き合って過ごせる環境』でもあり、『“海外で暮らしたい”という妻の夢を叶える』ための絶好の機会だと提案しましたが、『海外移住は老後の話よー!』と呆れさせてしまいました。もちろん無理強いはできないので、妻が不安に思うことを全て聞いて、具体的な解決策(住む場所・食事・病院・予防接種・生活費それはもう全てです…笑)を調べつくしてプレゼンしました。 結局、合意に至らず。私はベストを尽くしたので諦めました。 ところがしばらくして、妻が育休移住を了承してくれたのです。妻が周囲の友人に、半ば愚痴めいてその一部始終を話したところ『何それ素敵!』『楽しそう!』という予想外のポジティブな反応に驚き、冷静に(?)考え直してくれたのです。 私の思いつきに妻が付き合ってくれた形になので偉そうなことは言えませんが、それ以来、私たち夫婦は『意見が割れたときは結論を急がない(時には数か月経つことも)』『時間をおいてまた話す』というスタイルに落ち着きました。 時間をおき、その間に友人と話すことで客観的に相手の意見を理解することができたり、たまたま見かけたネット記事で『妻と同じことを言ってる!』と、発見して自分の考えを改めたりすることもありました」