うまみがすごい「アセロラブリヒラ」とは?“革新的な養殖技術”で海の危機を救う
当時51歳の山本さんが作ったのは、不思議な白い粉だ。金魚が泳ぐ真水の水槽に真鯛を入れると、あっという間に瀕死の状態に。しかし、そこに山本さんが開発した白い粉を入れると…瀕死状態だった鯛がすぐに息を吹き返した。
白い粉を入れた水は「好適環境水」と言い、山本さんは、海水の中から魚が育つのに必要な成分だけを取り出し、配合した粉を作って特許を取得。この水は魚をより早く育てることができ、病気にかかるリスクも少ないことが確認された。当時の山本さんは「場所を選ばない魚工場、山村を漁村にしたい」と話している。
6月3日、都農町の陸上養殖場。好適環境水で育ち、1年で1.8キロに成長した1匹のタマカイが水揚げされ、商品化に向けた試食会が開かれた。鍋、カルパッチョ、フライ…。試食した坂田広亮町長も「弾力があってやわらかい。甘い」と満足した様子だ。 そんな山本さんの技術は世界に進出。ある国で驚きの展開を見せていた…。 ※「ガイアの夜明け」より
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