原辰徳氏「球児はとても勉強家」阪神・藤川新監督にエール「良い参謀を置くかが重要」と助言も
元阪神の掛布雅之氏(69)と巨人の前監督、原辰徳氏(66)が、28日放送のMBSラジオの年末特番「~MBSベースボールパーク番外編~掛布雅之×原辰徳 THE・野球談義」に出演。阪神の藤川球児新監督(44)に言及した。 【写真】グラウンドでグータッチする原辰徳氏と藤川球児氏 掛布氏が「阿部慎之助に(聞いたけど)原監督が“いろいろな角度から野球を見なさい。ベースコーチもやりなさい”と。それを言われたのがすごく勉強になったと言ってましたよ」と巨人の阿部監督は原政権時代にさまざまなコーチを経験したことが現在、指揮官として役立っていると語っていたとした。 すると、原氏は「いろんな立場で自分ができなかったので、“慎之助、俺はできなかった。そういうチャンスがなかった。今はあの時やっておけば良かったと思ってる。でも慎之助はチャンスがあるからやりなさい”って」と阿部監督に言ったと認め、「彼の方がある意味経験は豊富なんです」と指導者としていろんな角度からアドバイスをできるのではとした。 この話を踏まえ、掛布氏が「そこでね、来年、阪神を率いる藤川阪神ですよ。コーチの経験がない。スタッフを見た時に年上だとか、そういうバランスがないんですよね。その部分が投手出身の監督ですから、僕が不安になってもしょうがないけど来年の阪神に対して不安を感じる。それは原さんとしてどう見ますか?」と指導者経験のない藤川新監督率いる阪神をどう見るかと尋ねた。 原氏は「球児はとても勉強家ですよ」と即答すると、掛布氏も「すごいです。勉強してる」と同調。続けて原氏は「僕が監督時代、彼が評論家、そういう時もね、この前も野球教室一緒にやったんですけど、人に話を聞く、人に自分の考えを伝える、そういうことに長けてる人です」と藤川新監督の人柄を分析した。 さらに「しかも良さは彼は人間が陽ですよ。あとは、経験の中で攻撃陣、守備も含めて、そうそう分からないと思うんですよ。その時にいかに任せられるコーチ、良い参謀を置くがが重要ですね」と指摘した。「自分で全部やろうとすると迷うかもしれません。迷ったらチームは絶対迷います。ですから、そこは期間がありますから、コーチの意見を全部聞こうとしても良い物は浮かんでこない。ある程度、信頼できるコーチ、この人、野手、守備あるいはバッティング、オーダー、作戦そういう部分はこの人に任せようってぐらいのがあるとね」と名参謀をつくることも大事とした上で「やると思いますよ」と藤川新監督なら大丈夫だろうとエールを送った。 掛布氏が「コーチを見極めるって事がキャンプ、オープン戦ぐらいまですごく大切って事ですね、監督として」と話を振ると、原氏は「そう思います」とうなずき「僕はいつもコーチに言ってたのはバッティングコーチ、ピッチングコーチ、守備コーチに“あなたたちは私よりもスペシャリスト。知識が高い。そう思ってるからあなたをコーチにしたんですよ。お願いします。私はチームをマネジメントします”って言いました」と監督の役割についても語った。