例年より早い流行『手足口病』あれこれ情報まとめ 子どもだけじゃない...親が重症化することも「その見分け方は?」質問に専門家からは意外な答え
これに関しては城戸教授によりますと、元気になったらいつでもいい、ということです。学校保健安全法での出席停止期間の指定はありません。厳密に言うと、便へのウイルスというのは1か月くらいは残り、飛沫も2週間くらいは残りますが、すれ違っただけで感染するほどの感染力ではないということです。 子どもは接触が当たり前なので、どうしても感染が広がってしまうことはありますが、そこは考え方の問題で、そこまで徹底して絶対に感染してはいけない、と思うかどうかというところのようです。 次に「夏の三大感染症とされる手足口病・ヘルパンギーナ・プール熱の違いは?」についてです。どれも発熱や喉の痛みがあります。 この見分け方について城戸教授に聞くと…その答えは「見分ける必要なし」というものでした。そもそもこれらにはワクチンや治療薬がなく、見分けたとしても対症療法しかありません。海外では寝てたら治ると言われる病気だそうです。子どもの場合は特に怖がる必要はないということです。 病院で医師が診察する際には、重症になる別の病気が隠れていないかを見ていて、まれに脳炎・髄膜炎などの重症化するものがあるのだそうです。頭痛がかなりひどい、だるそうにしている、高熱が長く続いている、いつもと様子が違う、こういうところを医師は確認していて、自宅で様子を見るという場合もそういったところについては気にしてほしいということです。
大人が重症化する場合あり 経験談を聞く
ここも注目なのは大人も感染の注意が必要だという点です。子どもから感染して、親が重症化するケースがあるそうです。当事者の方に話を聞きました。 大阪市内の事務所に勤務する西村諭規庸弁護士(38)。今年5月に2歳の娘が手足口病に感染しました。その数日後に自身も40℃近い熱が出たといいます。 (西村諭規庸さん)「口が口内炎だらけになって、ご飯も食べられなくて、水を飲むのも大変。日が経つにつれて手足に赤い湿疹や水ぶくれのようなものができ始めまして、今度は痒くてしょうがない。1か所ぷちっとめくれだしたら、そこから一気にばっとめくれていく感じで。見た目が正直グロテスクなので、人の目は気になりましたね」