例年より早い流行『手足口病』あれこれ情報まとめ 子どもだけじゃない...親が重症化することも「その見分け方は?」質問に専門家からは意外な答え
手足口病は、エンテロウイルスというウイルスが主になるそうですが、「エンテロ=腸の」という意味で、お腹で死滅しないために便に出てしまうということです。そこから広がってしまうリスクがあるので知っておいてください。
「手足口病」なぜ急増?
そして今年の流行時期が早い理由についてです。はっきりとはわかりませんが、推測できる理由の1つとして考えられているのは、新型コロナウイルスの影響だそうです。 そもそも研究などで大人を調べると、8~9割の人は手足口病の感染経験者で、抗体を持っているということです。つまり手足口病の感染は多くの人が通る道で、一度感染すると免疫も少し強くなるということです。 しかし、行動制限があったり、マスクをしたりしていて、感染者が多くありませんでした。そのため現在3~4歳くらいの子どもは感染していない子どもが多く、去年から感染が増えてきているのは、その影響が大きいのではないかということです。 つまり、ウイルスが強くなって感染が急に広まっているということではないと思われるので、今回の流行についてはそこまで心配しなくても良いのではないか、と大阪公立大学医学部の城戸康年教授は教えてくれました。これは専門家によっても意見が違うと思いますが、免疫を子どものうちに確保しておいた方が良いという考え方もあるということです。
大阪公立大学の城戸教授に聞く「手足口病のギモン」
この他の様々な疑問についても城戸教授に聞きました。 まずは「手足口病は一度感染すれば大丈夫?」という質問について。城戸教授によりますと、感染すれば免疫ができて防御力は高まりますが、再感染はあり得るということです。なぜならば新型コロナの際に話題になったのと同様に、手足口病のウイルスにも何十何百もの種類があり、極端に言えば、毎日変異型が出ているというものだそうです。そのために再感染はないとは言い切れません。また免疫も次第に弱まっていくため、注意が必要だということです。手足口病については予防するワクチンもないということです。 続いては「感染後はいつから幼稚園・保育園・学校に行っていいの?」という質問です。