ジェフリーズ利益急増、投資銀行部門がけん引-CEOも先行き楽観視
(ブルームバーグ): 米ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループの3-5月(第2四半期)決算は利益が急増した。投資銀行部門の収入が大きく伸びたほか、債券引き受けの収入が2倍強に膨らんだ。米大手銀行の業績見通しが改善してきたことがうかがえる。
26日の発表資料によると、3-5月期の投資銀行部門収入は59%増。同社の純利益は1億4570万ドル(約230億円、1株当たり64セント)で、前年同期の1240万ドル(同5セント)から大きく増えた。
こうした業績は、地政学的な懸念と金利高止まりでディール活動が停滞した時期を経て、投資銀行サービス需要が回復しつつあることを示唆するものだ。投資銀行は昨年、低調なディールメーキングや新発債発行が痛手となり、大規模な人員削減が相次いだ。
3-5月期の総収入は59%増の16億6000万ドル。ディールの増加や株式トレーディングの堅調さも弾みとなった。債券引き受けの収入は2.29倍の2億550万ドルに達した。
リチャード・ハンドラー最高経営責任者(CEO)は発表資料で「未処理の業務や足元で見られる傾向を踏まえ、2024年下期と25年についてますます楽観的になっている」と表明した。
3-5月期のセールス・トレーディング部門収入は前年同期比24%増の6億9130万ドル。ジェフリーズによると、株式分野が好調だったことが寄与した。
ジェフリーズの競合他社は来月、第2四半期決算を発表する予定。
原題:Jefferies Profit Soars as Investment-Banking Momentum Builds (1)(抜粋)
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Katherine Doherty