「経済的な心配はありません」65歳以上の68.5%に。70歳代で貯蓄2000~3000万円未満のお金持ちは何パーセント?
働くシニアは増加傾向
内閣府の「令和6年版高齢社会白書」では、シニアの就業率も知ることができます。 調査によると、就業者数及び就業率は上昇しており、10年前に比べて70~74歳の就業率は10.7%も増加していることがわかりました。 ・65~69歳:52.0% ・70~74歳:34.0% ・75~79歳:11.4% 60歳代ではまだ働く方のほうが多く、70歳にてリタイア数が上回るようです。 「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答した人は4割にのぼりました。制度面でも高齢者の就業環境が整いつつあるため、働けるうちは経済的な心配を抑えられるのかもしれませんね。
まとめにかえて
65~69歳の52.0%が働く現代において、65歳以上の68.5%が「経済的な心配はありません」と回答したことがわかりました。 年金だけで老後を過ごすのは心もとないものの、労働できる環境にあれば不安は軽減できるのかもしれません。 できるだけ働き続けたい方や、できれば60歳代の間にリタイアしたい方などさまざまでしょう。 経済的な心配を軽減させるのは、老後資金の準備も欠かせません。 現役世代のうちに計画的に進めておきましょう。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・内閣府「令和6年版高齢社会白書」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
太田 彩子