アウディ、さらにスポーティになった新型『RS3』を本国ドイツで発表。ニュルブルクリンク北コースでクラス最速タイムを記録
アウディがスポーツハッチバック/スポーツセダンとして展開する『RS3』の新型モデルが本国ドイツで発表された。さまざまなアップデートが施された新型RS3では、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)でコンパクトセグメントクラスの最速タイムを記録している。 【写真】アウディが本国ドイツで発表した新型RS3セダンのコックピット 「さらにスポーティな外観に生まれ変わった」と謳う新型RS3は、フロントデザインを大胆に変更。特徴になるのは、際立ったエッジを持つ六角形のシングルフレームで、これまでのものよりフラットで広くなり、ボリューム感のあるダイヤモンドパターンのグリルによってコンパクトスポーツカーの躍動感を強調した。 縦の黒いブレードで強調されたふたつのサイドエアインテークと、フロントスプリッター上に設けられた3つの開口部は車両の全幅に広がり、RS3をさらに低く構えさせている。なお、このデザインは1987年のアウディスポーツ・クワトロS1パイクスピークを彷彿させるものだという。 TCR規定車両のベースモデルということもあり、車両リヤ部分もモータースポーツを彷彿とさせるデザインに。縦配置のサイドリフレクターはフロントのエアインテークデザインを反復し、RS専用ディフューザーの中央には赤いリフレクターが組み込まれ、RSエキゾーストシステムとあわせて強い存在感を放つ。 ボディカラーには、RS専用のキャラミグリーンとケモラグレーに加え、新メタリックペイントのアスカリブルーとプログレッシブレッド、さらに初導入となるマット仕上げのデイトナグレーを用意。これにマットブラックの19インチ5Yスポークデザインが組み合わされる。 全体的にダークな色調でまとめられたインテリアは、ステアリングホイール、RSスポーツまたはバケットシート、カーボン装飾、ディスプレイなどをスポーティにアップデート。12.3インチのアウディバーチャルコックピットプラスには、新たにレブカウンターやパワー出力、トルク、Gフォース、加速、ラップタイムなどの表示が追加された。 そのパフォーマンスを引き出す車体には独特のファイアリングオーダー(点火順序)を持つ5気筒の2.5 TFSIエンジンを引き続き搭載。車体および制御システムの進化により、アウディによると、新型RS3は1周20.832kmのニュルブルクリンク北コースで、これまでのクラス最速記録を5秒以上も上回る7分33秒123を記録したという。 2011年の市場投入以来、モデルチェンジを行いながら累計8万台が生産されたというRS3。今回発表された新型モデルは、アウディの本国ドイツ・インゴルシュタット工場で製造され、10月からディーラーに並ぶ。日本導入も楽しみに待ちたいところだ。 [オートスポーツweb 2024年09月05日]