早大、100回目の「早明戦」死闘制した 五郎丸以来17年ぶり全勝V/関東対抗戦
コーチと選手、互いの意見をすり合わせる指導に変え、「今は一体感がある」とFL田中勇。早大の伝統で攻撃的な守備を意味する「アタックル」という言葉がある。1月から守備を徹底的に鍛えたのも「明治に勝つには、大学日本一になるには」という思いから。今季対抗戦7試合で最少の失トライ8という成果につながった。
「最後に攻められたときも、田中健やCTB野中が『ディフェンス行くぞ』と言っていた。プライドを見せることができた」と佐藤は人懐っこい笑顔を浮かべた。
次の目標は、19年度以来の大学日本一。21日の準々決勝から、全国大学選手権の戦いが始まる。「試合までの3週間のうち、最初の1週間はスキルの部分を見直したい。守備にも修正が必要」と指揮官。さらに厳しくなる戦いを乗り越える意欲は旺盛だ。(田中浩)
■早大ラグビー部 1918(大正7)年11月、日本で4番目のチームとして創部。1960年代後半~70年代にかけて公式戦36連勝(日本選手権2連覇を含む)、関東対抗戦60連勝などを達成。多くの日本代表選手を輩出した。全国大学選手権優勝16度、対抗戦優勝36度(リーグ戦との分裂前含む)。グラウンド所在地は東京都杉並区上井草。大田尾竜彦監督(42)。