「価格の安さで勝負する」ビジネスを始めた人が後悔する「5つの理由」…誰もトクしない《値下げ競争》から抜け出すには?
脱サラして好きなことを仕事にしたはいいけれど、収入がちっとも上がらない……。そんな人がついやりがちなのが、「価格を安く設定する」ことだ。著書に『さよならSNS集客 350万円の壁をこえる女性起業家がやっていること』がある、起業家育成コンサルタントの吉田淑恵氏が、価格の安さで勝負してはいけない「5つの理由」を解説する。 【一覧】これから給料が「下がる仕事」「上がる仕事」全210職種を公開
「お金の受け取りブロック」を乗り越える
価格を安く設定してしまう人は、相手にお金を払わせることに罪悪感を覚えているのかもしれません。 これは「お金の受け取りブロック」と言われることがありますが、「自分にはブロックがあるんです」と思い続けている限り、稼ぐことは難しいです。 商品やサービスとして、価値を提供する対価としてお金をもらうことは、ごく自然なことです。たとえば、お店で品物を買うときにお金を払うのと同じように、自分が提供する価値に対してお金を受け取るのは当たり前のことです。 これがしっかりと理解できていないと、稼げば稼ぐほど苦しくなったり、高額な商品を売ることをためらったりします。 なかには、お金持ちからだと、お金を受け取ることに罪悪感を覚えない人もいます。 受け取りブロックの裏では、「相手はお金を持っていない」と判断しているのです。これはとても失礼なことですよね。 だからこそ、このブロックを感じたら、それを乗り越えることが大切です。
低価格で勝負してはいけない「5つの理由」
「安いが正義」というわけではありません。低価格で勝負してはいけない理由を五つお伝えします。 理由(1) 利益が少なくなる 原価はそのままで価格を下げると、一つの商品あたりの利益は少なくなります。利益が少ないと、目標の売上に達するまでに多くの商品を売らなければならず、個人ビジネスでは難しい課題となります。 理由(2) 値下げ競争が終わらない 価格で勝負すると、競合も同様に価格を下げ、業界全体が低価格競争に巻き込まれます。結果として、ビジネスが続けられなくなり、業界全体の相場も低下してしまいます。 理由(3) イメージが悪化する 「安かろう悪かろう」という印象を与え、あなたの評判が悪くなったり、信頼性が損なわれたりする可能性があります。一度、低品質であると認識されると、次に高価格の商品を購入しなくなります。