インドの大型株15銘柄に厳選投資、「グローバルX インド・トップ10+ ETF」の魅力
インドのIT人材については、米マイクロソフトやグーグルで現在インド系のトップが活躍しているように、非常に優秀な人材が育っています。幼少期からプログラミングを学ぶなど国家の教育戦略としてITを重視している学校教育にも注目すべき点があります。そして、これまでは優秀な人材は海外に留学し、そのまま海外で就職していたのですが、近年は海外の学校を卒業後にインドに戻って就職したり、起業したりする若者が増えています。ちょうど、2000年頃に、中国でテンセントやアリババ、バイドゥなどが勃興した頃と同じような状態に、今のインドがなってきていると感じます。
――「グローバルX インド・トップ10+ ETF」の特徴は?
宮本 当ETFが採用する株価指数「Mirae Asset India Select Top10+ Index」は、インドで成長の見込まれる9つのセクター(コミュニケーション・サービス、情報技術、金融、ヘルスケア、生活必需品、一般消費財・サービス、資本財・サービス、エネルギー、素材)から時価総額の大きな銘柄を選んで合計15銘柄で構成しています。まず、9セクターから時価総額の大きな2銘柄をピックアップし、それぞれのセクターのトップ銘柄は組み入れ対象とし、第2位の銘柄を時価総額順に並べて大きい順に6銘柄を採用するというプロセスで組み入れ銘柄を決定します。この結果、特定のセクターに偏ることなく、インド株式市場全体を捉えた大型株のポートフォリオが構築されます。
インド経済は、農業、工業、サービス産業が概ね均等に成長を遂げてきています。9セクターに概ね均等に投資するポートフォリオは、インド経済の発展を捉えるという点でも相応しいポートフォリオになっていると思います。
この指数の算出開始日は2024年4月5日ですが、バックテストしたデータでのパフォーマンスは2008年6月20日から2024年4月30日までで年率リターンが12.40%、年率リスクが19.14%でした。同期間のインドの代表的なインデックスである「Nifty50」は年率リターンが11.74%、年率リスクが19.67%、「SENSEX」は年率リターンが11.79%、年率リスクが19.56%という結果でしたから、代表的なインデックスに対してリターンが高く、リスクが低いというリスク、リターン特性となっています。安定的に代表的なインデックスを上回っているのが特徴です。