インドの大型株15銘柄に厳選投資、「グローバルX インド・トップ10+ ETF」の魅力
長谷川 インドは、今のところ唯一残されたフロンティア市場といえると思います。新興国で経済成長が期待できる国は他にもありますが、既に世界第5位という大きな経済規模で、しかも、人口が14億人を超えるという国は、他にありません。経済規模が大きいと、そこでは様々なビジネスが勃興します。そのため株式市場としての魅力も非常に大きいのです。
――インドは今年総選挙が行われていますが、それによる変化は?
宮本 現在のモディ政権が継続的な支持を得て第3期を迎えると予想されています。既に4月19日から投票は始まっていてインド全国で7回に分けて投票し、6月4日に一斉開票される予定です。
モディ政権は2014年からの第1期においてはインフラ整備に力を入れました。2019年からの第2期では、法人税改革や補助金制度の整備などによって製造業の振興を行いました。そして、2024年からの第3期では高速鉄道網の整備など、国民生活をより豊かにするためのインフラ整備に力を入れて行くことを公約としています。
モディ政権では外国資本がインドに参入しやすい土壌をつくっています。もともと英語が第二公用語であり、多くのIT人材が育っています。また、インドは歴史的にカースト制度という身分制があって就職の制限があるのですが、IT産業は新しい産業なのでカースト制度の概念に縛られにくく、多くの成功のチャンスがあると、優秀な若者が競ってIT産業に入っています。
モディ政権は全方位外交政策をとっています。G7を中心とする民主主義的な国だけでなく、ロシアや中国など権威主義的な国とも中立的な立ち位置をとっており、外国企業を上手く誘致しています。外国資本が入ってくることによって、新たな雇用が生まれ、その結果、国民の所得も向上するという好循環が続いています。
長谷川 モディ政権は、1期目から2期目、そして、2期目から3期目へと政権を重ねることで、より大掛かりな政策を掲げ、着実にインドの先進国化を進めている印象です。