ビル・ゲイツが選ぶ「2024年夏に読むべき本」4冊|今年はドラマもあるぞ!
『窓際のスパイ』(Apple TV+)
映画でも本でも、スパイジャンルのファンだというビル。そういえば、2001年のブラッド・ピットとロバート・レッドフォードが主演を演じた映画『スパイ・ゲーム』は、2020年の夏に推薦されていました。 最近恒例になってきつつある書籍以外の推薦作品。今回は、Apple TV+で配信されているドラマ『窓際のスパイ(Slow Horses)』が選ばれました。 原作は、ミック・ヘロンの『窓際のスパイ』。2014年10月に早川書房から日本語訳が刊行されています。 このシリーズを一気見したというビルは、特にストーリー展開と主演のゲーリー・オールドマンを絶賛しつつも、不祥事を起こしたスパイが集まる「泥沼の家」のハッカー担当者の超高速ハッキングには苦笑いせざるを得なかったのだとか。 スクリーンの世界には、知っている人から見ると「それはないでしょ」というシーンはたまにあるのでしょうね。 スパイ映画の傑作について語るとき、いつもロバート・レッドフォード主演の2作を挙げます。 1975年のヒット作『コンドル』と、2001年公開の知られざる名作の『スパイ・ゲーム』ですが、ここに『窓際のスパイ』が加わりました。いままで観た中で最高のスパイ作品の1本です。 (Gates Notesより翻訳引用) というわけで、スパイジャンルを楽しみたいなら、ビルのおすすめからスタートするのがいいかもしれません。 >>Apple TV+で『窓際のスパイ』を視聴する
『Brave New Words』サルマン・カーン著
この投稿をInstagramで見る Viking Books(@vikingbooks)がシェアした投稿 著者のサルマン・カーンは、無料のオンライン学習リソース「カーンアカデミー」の創設者であり、教育者です。 ゲイツ財団は、質の高い教育を無料で世界中に提供する非営利団体・カーンアカデミーの主旨に賛同しており、主要な支援団体の1つ。ビルも以前、自分の子どもたちがカーンアカデミーの利用者であると述べていました。 さて、これまでにも教育関係の本を執筆しているカーンですが、この本の副題『How AI Will Revolutionize Education (and Why That's a Good Thing)』にあるように、今回は教育におけるAIの利用について。AIの脅威や規制が騒がれる昨今、教育へのAIの有意義な活用に関心がある人は必読です。 ビルの推薦文と並んで特に注目したのが、OpenAIのCEO、サム・アルトマンから寄せられた推薦文です。 サルマン・カーンは、AIを役立てるために、理解し、そして具体化していこうとする人々に貴重なガイドを提供しています。 これは AI、教育、仕事に関する本ですが、その発想はあらゆる分野に応用できます。 (Viking Penguinより翻訳引用) 子どもだけでなく、大人もAIをどう活用して生涯学び続けるかについての洞察やヒントがもらえそう。私もさっそく図書館にリクエストしました。