ヤクルト・奥川恭伸、来季ローテの柱へ「中6日」宣言 「一年間突っ走るようなシーズンにしたい」
完全復活のその先へ―。ヤクルト・奥川恭伸投手(23)が5日、東京・北青山の球団事務所で契約更改に臨み、現状維持の年俸2100万円でサインした。石川・星稜高から入団5年目の今季は、6月14日のオリックス戦(京セラ)で980日ぶりの復活勝利。来季への決意として色紙に「邁進(まいしん)」と記し、先発ローテーションの中心として中6日での登板について「投げたい。そこを目標に頑張りたい」と覚悟を明かした。 【写真】言葉を交わす奥川と内山の「星稜コンビ」 時折笑みを浮かべながらも、決意に満ちた表情で言葉を紡いだ。奥川が現状維持の年俸2100万円で契約を更改。復活を果たした5年目のシーズンを振り返り、うれしさと悔しさを口にした。 「980日ぶりに1軍で復帰して勝って、すごく良かったと思うところもあったけど、一年間通して全然チームの力にはなれなかったので、悔しいシーズンでもあった」 さらなる高みを目指す。今季は6月14日のオリックス戦(京セラ)で980日ぶりの勝利を挙げたが、後半戦で腰痛を発症。7試合で3勝2敗、防御率2・76だった。オフシーズンは肉体強化に励んでおり、すでに体重は2キロ増の88キロ。来年2月1日のキャンプインまでに筋量を2キロ増量すること、直球の平均球速を150キロに上げることも目指す。 来季の決意として色紙には、力強く「邁進」と記した。「まっしぐらに突き進むこと」という意味の言葉に込めた思いを「今まで本当に悔しい思いをたくさんしてきた。来年は一年間突っ走るようなシーズンにしたい」と明かした奥川。数字の目標に先発での20試合登板を目標に掲げ、ローテの中心として中6日で回る覚悟も口にした。 「(中6日で)投げたい。フェニックス(リーグ)、(松山秋季)キャンプとやってきて、自信をしっかり持てた。『来季は先発ローテの中心になってほしい』という話があったので、そこを目標に頑張りたい」 9勝を挙げ、チームのリーグ優勝、日本一達成に貢献した2021年でも中9日が最短で、今季も1軍では中8日までしかない。25年シーズンは完全復活のその先へ。強い思いを胸に抱く。 「完全復活よりも、もっと先を目指して、来年は中心として頑張れるようにしっかり鍛えたい」