マクロン仏大統領、米マスク氏のドイツなど欧州極右支持を「新たな反動」肩入れと批判
フランスのマクロン大統領は6日に演説し、トランプ次期米大統領の側近で米実業家のマスク氏がX(旧ツイッター)による発信で、ドイツなど欧州の極右勢力を支援していることを「新たな反動主義」への肩入れだと批判した。 演説は、フランスの外交官たちに向けて行われたもの。マクロン氏は「10年前、世界最大の交流サイト(SNS)のひとつを所有する人物が新たな国際的反動主義を支持し、ドイツなどの選挙に直接介入するなどと誰が想像しただろうか」と述べ、世界情勢の変化に備えよと訴えた。 マスク氏は2月のドイツ総選挙を前に、移民排斥を掲げる右派「ドイツのための選択肢」(AfD)への支持を表明。中道左派のショルツ首相を批判し、「AfDだけがドイツを救える」とXで発信した。英国に向けても、難民に対する憎悪をあおった極右活動家の釈放を要求するなど、欧州政治に対する発言を連発している。(三井美奈)