「クロップが私のキャリアを変えた」 レヴァンドフスキが語る自身が覚醒した瞬間
名将との出会いで才能開花
今季絶好調のバルセロナにおいて、世界最高のストライカーとして名を馳せた全盛期を彷彿とさせる活躍を見せるロベルト・レヴァンドフスキが、ドルトムント時代のユルゲン・クロップ氏との特別な絆について語った。 [動画]大ベテランとなったレヴァンドフスキの今季のゴール集 今年の10月にレッドブル社のグローバルサッカー部門責任者に就任したクロップ氏は監督としてドルトムントを2度のブンデスリーガ優勝とチャンピオンズリーグ決勝進出に導いた。その中で、ストライカーとして頭角を現したレヴァンドフスキは187試合で103ゴールを決める絶対的な存在となった。 カタール航空が提供する『Rio Ferdinand Presents podcast』に登場したレヴァンドフスキはドルトムントで自身を覚醒に導いたクロップ氏との秘話を明かしている。 「ドルトムントでの2年目に負けた試合があった。 当時、私はドイツ語を話し始めたばかりだったので、クロップの言うことのすべてを理解することはできなかった」 「彼が私に何を求めているのか、何を期待しているのか、私にはわからないと思った。でも私は彼と話さなければならなかった。というのも、私は16歳のときに父を亡くし、私の人生にはいつも悩みを打ち明けられる人がいなかった。だから、彼と話せば気持ちが楽になるかもしれないと思ったんだ」 「1時間半くらい話したかな。彼が言ったことをすべて理解できたわけではないが、理解しようと努力した。その会話では、私たちが何を話していたかが重要だったんだ」 「私にとっては、彼があのように話しかけてくれたことが重要だった。 多分、当時の私のプライベートな状況や感情のために、そのような会話が必要だったのだと思う」 その後、レヴァンドフスキはバルセロナやバイエルン・ミュンヘンといったビッグクラブで620ゴールを挙げ、世界最高のストライカーの一人として欧州サッカーの最前線で戦い続けてきた。現在レヴァンドフスキはリオネル・メッシと並び、ヨーロッパ5大リーグにおける最多得点王受賞のタイ記録(8回)を保持しており、今季この調子を維持し続けることが出来れば、単独となる9回目の得点王を受賞することになる。