アンチェロッティがフォンセカ監督解任のミランに「指揮官とは困難の時に孤独」
レアル・マドリーの指揮官カルロ・アンチェロッティが、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組「ラディオ・アンキオ・スポルト」に出演し、古巣のミランやユヴェントスについて見解を示した。 今シーズンのセリエAは、年内の最終戦を終えて、首位アタランタとナポリが41ポイントで並び、1試合消化の少ない昨シーズンの王者インテルが1ポイント差で追いかける展開となっている。アンチェロッティが今シーズンのスクデット争いについて語った。 「多くのチームが上位争いをしていて魅力がある。インテルはトップチームの競争力が高く、最も確実なチームだ。アタランタは素晴らしいパフォーマンスを見せているし、ナポリはアントニオ・コンテの真摯さとその仕事によって再生した」 一方、アンチェロッティの古巣のユヴェントスやミランは、それぞれ6位と8位で出遅れている。まずはチアゴ・モッタの下で無敗ながらも、勝利に恵まれていないユヴェントスに言及した。 「ポジティブな要素を全く失っていないチームだ。あと何勝かしていれば、よかったかもしれないが、モッタは今年、やって来たばかりで、チームは大きく変わった。加えてわれわれ(レアル)と同じように、守備陣に負傷者が何人か出ている。時間と忍耐が必要だ。しかしカルチョの世界において、忍耐はクオリティとは言えないがね」 ミランでは、今シーズン開幕からチームを率いていたパウロ・フォンセカが解任された。 「解任は、監督の仕事の一部であるという考え方は変わらない。私は何度も解任を経験したが、チーム内に問題が発生した時、その責任は、たった1人が負うことになる。すなわち監督だ。それが正当とは言わないが、残念ながらそういうものなんだ。指揮官とはかなり孤独なものだよ。特に困難の時においてはね」 「何が足りなかったのかって? おそらく首脳陣が求める継続性を示すことができなかったのだろう。特にミランのようなビッグクラブにおいては、新監督や新選手の適応には、結果も伴っていなければならない」 フォンセカは、不適切な振る舞いを見せたとされるラファエウ・レオンやテオ・エルナンデスをスタメンから外して物議を醸したが、アンチェロッティが自身の見解を示した。 「出場させることでしか、良い関係を築けないということではない。ピッチには11人しか立てず、残りの15人はベンチに座ることになるので、不可能な話だ。良い関係とは、日々の生活や役割へのリスペクトに基づくものだ。彼が2人を外したのなら、しかるべき理由があったのだろう」